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2024年(令和6年) 7月21日(日)付紙面より

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紙すきの絆 光陵生 学び生かし酒田特支生徒と交流

 酒田市の酒田光陵高校環境技術科の3年生6人が18日、同市の酒田特別支援学校(五十嵐仁校長)を訪問。これまでの学びを生かして同校知的障がい教育部高等部の1年生5人に紙すきを指導し、会話を楽しみながら相互交流を図った。完成した再生紙の活用法は今後、一緒に検討していく方針。

 光陵高が採択を受けた、県立高校の特色化・魅力化を図り、次代の山形を構築する人材の育成・確保に取り組む県魅力ある県立高校づくり推進事業「フューチャープロジェクト」の一環。今春に環境技術科を巣立った卒業生は昨年度、シュレッダーに掛けて小間切れになった紙から再生紙を作り出す課題研究に取り組んだ。研究発表会を聴講した現在の3年生6人が本年度、先輩たちの研究を引き継ぎ、さらにブラッシュアップさせようと今回、SDGsの達成、インクルーシブ教育の推進による共生社会の実現に向け、酒田特支との地域連携共同研究「紙の絆―共に紡ぐSDGsの未来」を展開することにした。

 この日は3グループに分かれそれぞれ作業。小間切れになった紙に水を含ませたものをミキサーで泥状にし、水を張ったたらいの中に入れて網と巻きすを挟んだ型枠ですくい上げると、厚みのある一枚の紙に。ドライヤーやアイロンでよく乾かして完成させた。両校の生徒たちは作業中、好きなアニメを語り合うなど相互に交流していた。

 両校によると、再生紙の活用法として、はがきやしおり、ランプシェードのかさなどが候補として挙がっているという。酒田特支の佐藤匠さん(15)は「地域の先輩たちと交流できてうれしい。再生紙に厚みと強度を持たせて紙皿にするのもいいかも」と。光陵高の中村宏聖さん(18)は「昨年取り組んだ先輩から『引き継いでくれ』と言われ参加した。今回の活動を生かし、さらに改良を加えてより良いものにしたい」と話した。

光陵高と酒田特支の生徒たちが紙すきを通して交流
光陵高と酒田特支の生徒たちが紙すきを通して交流



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