2025年1月6日 月曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2024年(令和6年) 7月25日(木)付紙面より

ツイート

兄弟の契りの歴史学ぶ 5年ぶり鹿児島中学使節団来鶴 地元中学生と交流深める

 鶴岡市と兄弟都市の盟約を結ぶ鹿児島市の中学生親善使節団が23日から2泊3日の日程で鶴岡市を訪れ、兄弟の契りの歴史を学ぶとともに地元の中学生と交流を深めている。

 両市の交流は、戊辰戦争(1867―68)で庄内藩が降伏した際、薩摩藩の西郷隆盛(南洲)翁の計らいで処罰が寛大だったという歴史的な縁がきっかけ。戦争後の南洲翁と庄内の菅実秀(臥牛)翁との「徳の交わり」、旧庄内藩士が編み全国に広めた「南洲翁遺訓」を基に、1969(昭和44)年11月に兄弟都市の盟約を締結し、71年からは両市の中学生が1年おきに相互訪問する交流を続けている。鹿児島からの訪問は今回が26回目で、コロナ禍もあって5年ぶりの来鶴となった。兄弟都市盟約は今年55周年の節目を迎えた。

 今回は鹿児島市立桜島中の鎌田典久校長を団長に、20校の生徒会代表ら中学2、3年生の男女20人と引率者の計24人が羽田空港経由の空路で来鶴した。

 初日の23日は鶴岡アートフォーラムで歓迎式があり、喜入中3年の春愛梨さん(14)が「鶴岡の歴史や文化、これまでの多くの人たちによる交流の歴史を学び、鹿児島の人に伝えていきたい」とあいさつ。鶴岡市の布川敦教育長が「鶴岡の中学生との交流を楽しんで鶴岡を身近に感じてもらい、これまでに先輩たちが培った友情を皆さんの後輩たちにつないでほしい」と歓迎した。一行はこの後、市役所に皆川治市長と尾形昌彦市議会議長を表敬訪問。国指定史跡の旧庄内藩校致道館を訪れ、藩校教育や薩摩藩と庄内藩、南洲翁と庄内との関わりなどを学んだ。

 24日は鶴岡市内の中学生22人と南洲神社(酒田市)や加茂水族館、南洲翁ゆかりの松ケ岡開墾場、出羽三山神社を訪れ、夜には旧庄内藩主酒井家第18代当主の酒井忠久さん、菅家第13代当主の菅秀二さんらとの交流夕食会に出席。25日は菅家や致道博物館の見学が予定されている。

庄内藩校致道館で鶴岡との交流の歴史を学ぶ鹿児島の中学生たち=23日
庄内藩校致道館で鶴岡との交流の歴史を学ぶ鹿児島の中学生たち=23日



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field