2024年(令和6年) 7月30日(火)付紙面より
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鶴岡市出身の絵本作家・つちだよしはる(土田義晴)さんの絵本原画展「きいろいばけつ」が、庄内町の内藤秀因水彩画記念館で開かれている。初日の20日は親子向けのワークショップが開かれ、子どもたちが楽しみながらお皿やバッグに絵を描き、世界に一つだけのグッズを作った。
原画展は、より深く図書館に親しんでもらうとともに、子どもたちに広く読書を普及しようと、記念館隣接の町立図書館が毎年企画している。
今回は小学校2年の国語の教科書(光村図書、2005―10年)にも選出されたつちださんの代表作「きいろいばけつ」(作・森山京)の全原画37点のほか、大型タペストリー、新作・最新作の紙芝居など計約50点を展示。原画には全てキャプションが付けられ、キツネの子が黄色いばけつに心を寄せる姿を描いた心温まる絵に、子どもたちは夢中になって見入っていた。
20日の午後に行われた絵本バッグのワークショップには定員いっぱいの親子が参加。つちださんが目の前でカブトムシやチョウなどの動物たちを生き生きと描く様子に、子どもたちは目を輝かせていた。
つちださんは「一つの作品の全原画を展示するのは初めて。親子で本を読むように楽しんでもらえたら」と話した。入場無料。展示は9月1日(日)まで。