2024年(令和6年) 8月23日(金)付紙面より
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松村祥史内閣府特命担当大臣(防災、海洋政策)が21日、本県入りし先月の記録的大雨で甚大な被害が出た酒田市大沢地区などを視察した。県の担当者らから被害状況などの説明を受けた松村大臣は、激甚災害の指定に関して「早急に取り組む」と述べた。
大沢地区は地区内を流れる荒瀬川が決壊・氾濫した影響で大量の土砂が流れ込み、家族と共に避難中だった女性=当時(86)=が亡くなったほか、多くの家屋や水田に被害が出た。国道344号は寸断し最上地域への通り抜けが出来ない状態で、北青沢集落の一部では依然、断水が続いている。
松村大臣は、加藤鮎子内閣府特命担当大臣(衆院山形3区)、吉村美栄子県知事らと共に同日午後0時15分ごろ、大蕨集落の荒瀬川右岸域に到着。吉村知事や矢口明子酒田市長から被害状況の説明を受けた松村大臣は、「復旧・復興に協力していく」と述べたという。
松村大臣は大沢地区を前に、集落が水没するなどした戸沢村も視察した。大雨災害に関し吉村知事は今月6日、首相官邸で岸田文雄首相と面会し、復旧事業に関して国庫補助率が引き上げられる「激甚災害」指定など求める緊急要望活動を実施。その際に岸田首相は「指定する見込み」と話した。