2024年(令和6年) 8月24日(土)付紙面より
ツイート
先月の記録的大雨で甚大な被害が出た酒田市大沢地区で22日、災害被災者を狙った特殊詐欺やトラブルの未然防止に向けた啓発活動が行われ、酒田警察署(小川広治署長)の署員が地区住民に注意を呼び掛けた。
大沢地区も管轄する同署八幡駐在所によると、大雨があった2、3日後から、廃品業者を名乗る外国人が突然家を訪問したり、見知らぬ県外ナンバーの車が集落内を徘徊(はいかい)するなど、住民から不安の声が上がっていたという。
この日は同署員2人が避難所となっている大沢コミュニティセンターを訪問。支援物資の受け取りや休憩に来ていた地区住民に「あなたの保険金が狙われています」などと書かれたチラシを手渡し「保険金申請に手数料を請求したり、うその理由で保険金請求させられ知らないうちに詐欺に加担してしまう場合もある。突然の見ず知らずの人の訪問には注意して。保険の話はこれまでやりとりしていた信頼している担当者さんとするように」などと注意を呼び掛けた。
同署生活安全課の佐藤尚澄係長は「自然災害に便乗した訪問詐欺は全国的に多く発生している。周囲も被災している状況で自身の悩みを話せないこともあると思う。不安を感じたら一人で悩まず、すぐ警察に相談してほしい」と話した。