2024年(令和6年) 9月4日(水)付紙面より
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鶴岡市遠賀原のイタリアンレストラン「アル・ケッチァーノ」で、シェフズ・テーブルや、在来作物の勉強会などを開催するアカデミー棟のロゴマークが出来上がった。デザインしたのは人気ゲーム「ドラゴンクエスト」にアニメーションを取り入れたことで知られるCGデザイナーでアルテピアッツア株式会社代表の眞島真太郎さん(59)=東京都。先月24日に行われた「だだちゃ豆」のアカデミーで、奥田政行オーナーシェフ(54)が参加者にお披露目した。
奥田シェフと眞島さんは7、8年ほど前からの知り合い。東京・銀座の山形県アンテナショップにある「ヤマガタサンダンデロ」は眞島さんお気に入りのレストラン。シェフとも交流があり、これまでも旅先で一緒にスケッチしたことがあり、シェフがイタリアの風景を、眞島さんがキャラクターを描いた色鉛筆画のコラボ作品も、アカデミー内に展示してある。
今回、出来上ったロゴは、甲冑(かっちゅう)をまとった魚を中心に、温海かぶやだだちゃ豆、外内島きゅうりなど庄内の在来作物を皿に配し、「ACADEMY」の文字は勢い余って皿からはみ出している遊び心が満載の作品。眞島さんは「在来野菜については取材して描いた。魚に鎧(よろい)を着せたのはシェフのアイデア」と話していた。この日は、新しいアプリ開発のための勉強会として、アカデミーに参加したという。眞島さんは、同席しただだちゃ豆研究の権威である赤澤經也元山形大農学部客員教授や江頭宏昌山形大農学部教授に、だだちゃ豆の起源やおいしさの秘密などを質問したり、最近、美大で学生に講義をする機会ができたことから、言葉で伝える難しさなどについて話し合っていた。
奥田シェフは、この作品を看板にして、アカデミー棟の入り口に掲げたいとしている。