2024年(令和6年) 9月11日(水)付紙面より
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JA全農山形は9日、山形市で運営委員会を開き、県内各JAに前払いする2024年産米の概算金(60キロ、1等米)を決定した。燃料価格や肥料の高騰、需給バランスなどを踏まえ、県産米主要3品種は3100円から4300円の大幅な増額となった。
県産ブランド米の「つや姫」の概算金は前年比3100円増の1万9500円で、全国で最も高い「新潟魚沼産コシヒカリ」と同額。「雪若丸」は同4300円増の1万7100円は「新潟産コシヒカリ」より100円高い。一方、県内の作付面積の6割を占める主力品種の「はえぬき」は前年比4300円増の1万6500円。
県内3銘柄の概算金引き上げはいずれも3年連続で、「つや姫」と「雪若丸」はデビュー(つや姫09年、雪若丸18年)以来、金額、上げ幅とも最大となった。
要因についてJA全農山形は「肥料や農薬といった資材高騰を踏まえ、生産者の収入確保などを考慮した結果」と話している。概算金の大幅な増額により、今後は小売りでも米価の上昇が予想されている。