2024年(令和6年) 9月24日(火)付紙面より
ツイート
櫛引地域産業振興プロジェクト推進協議会(鈴木光秀会長)主催の「くしびきフルーツ食べ比べ&TEA TIME」(ブドウ編)が21日、鶴岡市末広町のマリカ東館内つるおか食文化市場FOODEVER(フーデバー)文化体験スペースで開かれた。シャインマスカットなど旬の櫛引産ブドウの食べ比べと、ブドウをふんだんに使ったタルト作りなどが行われ、参加者が楽しいひとときを過ごした。
櫛引産フルーツの魅力発信と地産地消を目的に、同協議会が実施している。本年度は6月の「サクランボ編」、8月の「桃編」に続いて3回目の開催で、庄内一円から女性を中心に子どもから大人まで20人余りが参加した。
初めに同協議会フルーツの里推進員の馬場合さんが櫛引産ブドウの摘粒など育成方法や豆知識について解説。食べ比べでは人気の「シャインマスカット」や「翠峰」などマスカット系をはじめ、黒紫色の大粒種「ピオーネ」、シャインマスカットの兄弟品種「オリエンタルスター」など18種のブドウが用意された。
見た目も鮮やかなブドウを口に運んだ参加者たちは「甘くておいしい」「果汁がたっぷり」などと話しながら味の違いを確かめていた。また、探求ゼミで櫛引フルーツをテーマに取り上げている致道館高校の生徒4人がボランティアで参加し、ブドウの準備や参加者への飲み物配布などを手伝った。
続いて山形大名誉教授で同協議会アドバイザーの平智さんが甲州ブドウについて「甲州は欧州系のブドウで、シルクロードを通って日本に伝わったとされる。他の欧州系と違って病気に強く、近年のDNA解析で中国原産の野生種と欧州系が交雑し、生まれたハーフがさらに欧州系と交雑して誕生した“クオーター”であることが判明した」と説明した。
その後、タルト台に好きなだけブドウを盛り付ける自分だけのフルーツタルト作りなども行われた。