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荘内日報ニュース


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2024年(令和6年) 1月23日(火)付紙面より

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熱々寒鱈汁に舌鼓 鶴岡銀座通り周辺大にぎわい 寒鱈まつり×庄内酒まつり 地酒と一緒に多彩な食楽しむ

 鶴岡市の「日本海寒鱈(かんだら)まつり」が21日、鶴岡銀座通り特設会場で行われた。あいにくの雨にもかかわらず大勢の人たちが訪れ、用意した約5000食が飛ぶように売れた。

 今年で36回目。鶴岡銀座商店街振興組合を中心に実行委員会をつくり、マダラが旬となる時期に合わせて開催している。

 歩行者天国となった銀座通りには鶴岡鮨商組合、鶴岡魚市場青年部、渚の交番カモンマーレ、酒田調理師専門学校、鶴岡市内の飲食店、鮮魚店など11団体が店を出し、それぞれ熱々の寒鱈のどんがら汁を1杯700円で販売した。各店には傘を手にした来場者が列を作り「うまい」と庄内浜の冬の味覚を楽しんだ。

 寒鱈汁と地酒を一緒に堪能してもらおうと「庄内酒まつり」とドッキング。「まちづくりスタジオDada」の酒まつり会場にも多くの左党が詰め掛け新酒を試飲したり、お気に入りの銘柄を買い求めていた。

 鶴岡みゆき通り商店街にはカレー、燻製(くんせい)肉、焼き鳥、スイーツなど20台以上のキッチンカーが勢ぞろい。本部前ステージでは鶴岡中央高校天魄太鼓部の部員や羽黒太鼓保存会のメンバーが勇壮に和太鼓を打ち鳴らし、祭りを盛り上げた。

飛ぶように売れた「寒鱈汁」
飛ぶように売れた「寒鱈汁」

「庄内酒まつり」会場に並んだ日本酒。買い求める人たちが続いた
「庄内酒まつり」会場に並んだ日本酒。買い求める人たちが続いた


2024年(令和6年) 1月23日(火)付紙面より

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こんがり「豆腐焼き」 4年ぶり 王祇祭の仕込み作業

 鶴岡市黒川地区で20、21の両日、春日神社の例祭「王祇祭」(2月1、2日)で振る舞われる凍(し)み豆腐料理の仕込み作業「豆腐焼き」が行われた。今年は下座のみの実施で、当屋の親類や近所の住民が協力し合い、豆腐をこんがりと焼き上げた。コロナ禍の影響で豆腐焼きが行われるのは4年ぶりという。

 王祇祭では上座・下座の両当屋や春日神社で黒川能(国指定重要無形民俗文化財)が奉納上演される。凍み豆腐料理は各当屋で、幕あいなどに振る舞われる祭りの名物。今年の当屋は上座が難波玉記さん(81)=橋本、屋号・甚九郎、下座は遠藤重嗣さん(75)=宮の下、屋号・重左衛門。

 このうち下座の遠藤さん方では、敷地内に特設した小屋に縦4メートル、横1・5メートルほどの、木枠とおからの土手で作った大きないろりが設けられた。20日は朝から地区民20人余が入れ替わりながら作業。まきが次々とくべられ燃え盛るいろりの土手を、串に刺した豆腐と地区民がずらりと囲んだ。

 目の前の炎の熱さから顔を守る段ボールと竹ざおを手に、焼き加減を互いに指示し合いながら次々と焼き上げていた。ビールやお神酒を酌みながら「ほら、真ん中焼げっだ」「隣の2つ焼げっだ」「土手も焼げっだぞ」などと方言と笑い声が飛び交い、和気あいあいと久しぶりの伝統行事を楽しんでいた。2日間で約5000本の豆腐を焼くという。

大きないろりを囲んで4年ぶりに伝統の「豆腐焼き」が行われた=20日、下座の遠藤さん方
大きないろりを囲んで4年ぶりに伝統の「豆腐焼き」が行われた=20日、下座の遠藤さん方


2024年(令和6年) 1月23日(火)付紙面より

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「SPARK!TOHOKU」ビジネスプラン発表 酒田の高校生たち最優秀など入賞

 自ら構築したビジネスプランの出来を競う総務省東北総合通信局主催「SPARK!TOHOKU2023 Startup Pitch」(先月15日、仙台市)で、酒田市の酒田東高校(齋藤一志校長)、市産業振興まちづくりセンター・サンロクが企画した「アントレプレナーシップ育成講座」を受講した市内の高校生たちが活躍、小松寛明さん(16)=酒東1年=が最優秀賞に輝いたほか、3組が入賞を果たした。

 「SPARK!TOHOKU」は、東北地域から革新的な技術やサービスを有するICTスタートアップの創出を目指し、高校生―一般が自ら構築したビジネスプランを発表するイベントで、2015年にスタート。情報通信研究機構(NICT)主催「起業家甲子園・起業家万博」の東北連携大会になっている。

 一方、アントレプレナーシップ育成講座は、2025年度まで5カ年にわたって文部科学省「スーパーサイエンスハイスクール」の指定を受けた酒田東が、学官連携プロジェクトとしてサンロクとともに、課題解決に向けて具体的な行動を起こし、活躍できる人材を目指している生徒たちの応援を目的に本年度初めて企画。同校と酒田西、酒田光陵、酒田南の生徒有志が昨年6月以降、計10回にわたって平尾清さん(同市政策参与、岩手大地域協創教育センター特任教授)らのアドバイスを受け、「SPARK!TOHOKU」への出場を目指してビジネスプランを練った。

 今回、最優秀賞「NICT賞」とともに、「仙台市長賞」も受けた小松さんのプランは「TUNAGU―生理の貧困を解決する」。経済的な理由などで生理用品を購入できない女性を支援するため、今後自ら開発を進める女性と製造企業を仲介するアプリを利用することで、女性に生理用品が無料で配達され、企業には各種データが送付されるシステムの構築について発表した。

 このほか、最高賞に次ぐ「東北総合通信局長賞」に菅井結葵さん(17)=酒南2年、「KDDI賞」にいずれも酒東2年の足達牧乃さん(16)、池田詩麻さん(17)、五十嵐茉南さん(17)、大井香音さん(17)のチーム、「コープ東北サンネット賞」に高橋珠莉さん(17)=酒南2年=がそれぞれ選ばれた。

 入賞者はじめエントリーした生徒たちが19日夕、酒田市役所を訪問し、矢口明子市長、サンロクセンター長を務める安川智之副市長に結果を報告。平尾さんは「育成講座は大学生や社会人が学ぶような内容で、それに高校生が取り組んだ形。今大会は『酒田旋風』と言われるくらいだった」と述べた。

 矢口市長は「社会のことを若者目線で見ており、テーマ、着眼点が素晴らしい。酒田にこれだけ優秀な高校生がいるということをうれしく思う。これからも才能を伸ばし、充実した人生を送ってほしい」と激励した。

 小松さんは今年3月に都内で開かれる「起業家甲子園」に東北代表として出場するほか、最優秀賞の副賞として来月に米国・シリコンバレーで行われる研修旅行への参加も決定、「米国ではビジネスについて学ぶとともに、国内にいてはなかなかできないマイノリティー(少数者)としての経験を積みたい」と抱負を話した。

「SPARK!TOHOKU」の入賞者ら。矢口市長の向かって左隣が最優秀賞の小松さん=19日夕、酒田市役所
「SPARK!TOHOKU」の入賞者ら。矢口市長の向かって左隣が最優秀賞の小松さん=19日夕、酒田市役所


2024年(令和6年) 1月23日(火)付紙面より

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尾形さん(鶴岡市出身ソプラノ歌手)美しい歌声響く 鶴岡音楽祭 中高生や合唱団も名曲歌い上げる

 鶴岡冬まつりのメインを飾る「鶴岡音楽祭2024」が21日夕、鶴岡市の荘銀タクト鶴岡で行われた。酒田市出身で酒田第二中学校と遊佐町の旧藤崎小学校の校歌を作曲した工藤俊幸さん(国立音楽大学客員教授)が指揮者を務める山形交響楽団が迫力のある演奏を披露。鶴岡市出身のソプラノ歌手・尾形志織さん(藤原歌劇団正団員)が美しい歌声を響かせ、訪れた人たちを魅了した。

 鶴岡音楽祭は作曲家の故・中田喜直氏(1923―2000)が鶴岡の冬の光景をモチーフに作曲した名曲「雪の降るまちを」にちなみ、「音楽のまち鶴岡」を広くアピールしようと1985年に始まった。今年で39回目。今回は工藤さんと尾形さんを迎えて開催した。

 3部構成の音楽祭は斎小ミュージックベル隊の演奏で幕開け。工藤さん指揮の山形交響楽団がモーツァルトの交響曲第38番ニ長調K・504「プラハ」を演奏した。第3部では山形交響楽団の演奏と尾形さん、市内の中学生や高校生、一般合唱団とともに中田喜直作曲の「夏の思い出」や「ちいさい秋みつけた」などを歌い上げた。会場には大勢の音楽愛好者が訪れ、中田喜直氏の名曲に思いをはせた。

工藤さん指揮の山形交響楽団が迫力ある演奏を披露
工藤さん指揮の山形交響楽団が迫力ある演奏を披露


2024年(令和6年) 1月23日(火)付紙面より

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おいしさ味わい「柿巻」に挑戦 鶴岡市の櫛引地域 干し柿食べ比べ 内陸からも参加し楽しむ

 鶴岡市櫛引地域の干し柿や加工品を味わいながらゆっくりとお茶を楽しむ「くしびきフルーツの食べ比べ&柿巻づくりと茶会」が20日、鶴岡市錦町のエスモール内クッキングスタジオで開かれた。参加者が干し柿12個を使う「柿巻」を作り、水分を飛ばした半生に近い「あんぽ柿」やフリーズドライの庄内柿などを食べ比べた。

 櫛引地域産業振興プロジェクト推進協議会主催。これまでは櫛引地域産フルーツの食べ比べと料理教室を行っていたが、7回目の今回は趣向を変えてお茶会を楽しむイベントとし、庄内や内陸在住の主婦など10人が参加。講師は農家民宿・レストラン「知憩軒」(鶴岡市西荒屋)を切り盛りする長南光さんが務め、ゲストとして山形大農学部の平智教授が参加した。

 初めに柿巻づくりが行われ、長南さんが「干し柿は栄養満点の食べ物。干すことで糖分が白い粉となって表に出てくる。この糖が体に良いエネルギーとなる」と説明し、柿巻づくりを実演した。

 柿巻は、へたを取り切れ目を入れた干し柿を開いて5枚並べ、2枚を横にして重ねて細めに切ったユズの皮を加える。さらに干し柿5枚を重ね、巻きずしなどに使う「まきす」で巻いて完成。そのままでは柔らか過ぎるため、冷凍庫で一晩寝かせると解凍しなくても包丁で切れるという。

 長南さんの見本を基に参加者たちは干し柿に包丁を入れたり、まきすで巻いたりし、形が整わない場合は長南さんにアドバイスを求めていた。完成した柿巻はラッピングしそれぞれ自宅に持ち帰った。

 その後のお茶会では、櫛引地域産庄内柿の加工品を食べ比べ。元の柿から水分が抜けて30―35%程度の重さになった干し柿をはじめ、50%ほどの重さになったあんぽ柿、干し柿のスライスや柿の葉茶など8種類を味わった。

 山形市から参加した40代女性は「庄内の知り合いから誘われていて、なかなか機会をつくれなかったがようやく参加できた。柿巻は見るのも初めてで、こんな作り方があることに驚いた。自分で作ったものを食べるのが楽しみ」と話していた。

長南さん(左)のアドバイスを聞きながら柿巻づくりに挑戦した
長南さん(左)のアドバイスを聞きながら柿巻づくりに挑戦した

参加者が食べ比べた櫛引地域産の柿の加工品
参加者が食べ比べた櫛引地域産の柿の加工品



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