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2024年(令和6年) 10月19日(土)付紙面より

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台湾から酒田へようこそ 烏日国民中学一行酒二中生徒と交流 授業や給食体験「歓迎に感動した」 教育旅行で訪問

 台湾・台中市の烏日国民中学(国中、13―15歳が集う日本の中学校相当)の生徒ら一行が、教育旅行として19日まで4泊5日の日程で酒田市を訪問。日程3日目の17日、一行は同市立第二中学校(佐藤元校長)を訪問し、授業体験、交流会などを通して相互に親交を深めた。

 台中市をターゲットに観光プロモーションを展開している、酒田市の登録観光地域まちづくり法人「酒田DMO」(荒井朋之代表理事)が誘致したもので、教育旅行受け入れは今年1月以来、3回目。今回は烏日国中1―3年生9人と夏梅娟校長ら教職員・関係者7人の計16人が酒田を訪れた。

 一行は15日夜に酒田入りし翌16日は山居倉庫や山王くらぶ、オランダせんべいファクトリー、小幡楼などを回った。3日目の17日は午前8時15分に“登校”。酒田二中1年生88人と机を並べて国語や保健体育の授業を受けたほか、日本の給食に舌鼓。午後からは合唱コンクール中間発表見学に続き、山居倉庫や山王くらぶの傘福、酒田のラーメン、黄金色に実った田んぼなど二中生が自ら撮影した写真を基に酒田を紹介する「一枚の写真で酒田を語ろう」で交流した。

 烏日国中3年の王泉閎さん(14)は「皆さんの歓迎に感動した。タブレット端末の翻訳機能を使いながら声を掛けてくれてうれしかった」、酒田二中1年の堀透惟さん(13)は「酒田二中、烏日国中双方にとって良い経験になった」とそれぞれ話した。

 18日は「舞娘(まいこ)茶屋相馬樓」で酒田舞娘らから演舞レッスンを受けたほか、旧阿部家で収穫した庄内柿を使った干し柿作りを体験した。

交流の輪を広げる酒田二中と烏日国中の生徒たち=17日午後、酒田二中
交流の輪を広げる酒田二中と烏日国中の生徒たち=17日午後、酒田二中


2024年(令和6年) 10月19日(土)付紙面より

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“本物”にする和菓子4作品 三川中生制作 みかわ秋まつりで販売

 今年も三川町の三川中2年生が作った粘土細工の「和菓子」を本物に仕上げて販売することになった。候補作に選ばれたのは▽「望月の夜の情熱」菅原煌來(きら)さん▽「梅の移ろい」佐藤日鞠(ひまり)さん▽「夏の水晶」川村陽楽(ひら)さん▽「秋を堪能」渡邉陽真(はるま)さん―の4作品。職人が練り切りなどを素材に食べられる和菓子にして来月2日、三川町民体育館で行われる「みかわ秋まつり」の中で販売する。

 「本物にするプロジェクト」は4回目。2年生71人が美術の授業でデザインし、制作した作品を鶴岡市の後藤麻利恵さん(おかしなおかしや主宰)と齋藤侑さん(遠州屋)、庄内町の佐藤あゆ子さん(創作野菓・晶芯道(しょうじんどう)の3人が審査。70点以上の中から本物の和菓子にする4点を選んだ。このうち菅原さんの作品は満月とヒガンバナを描き、爽やかで落ち着いた秋の夜長をイメージした。菅原さんは「(候補作に選ばれて)とてもうれしい。本物になった和菓子を早く見てみたい」と笑顔を見せた。

 この後、後藤さんら3人が分担して仕込みに入り4つの作品合わせて160個(1個350円)作って当日午前10時から販売する。

「本物の和菓子候補」に選ばれた三川中生徒4人。左端は菓子職人の後藤さん、右端は齋藤さん
「本物の和菓子候補」に選ばれた三川中生徒4人。左端は菓子職人の後藤さん、右端は齋藤さん

候補作の4作品
候補作の4作品


2024年(令和6年) 10月19日(土)付紙面より

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スーパームーン観望楽しむ 酒田

 月が地球に近づき、一年の中で最も明るく見える満月「スーパームーン」の観望会が17日夜、酒田市の東北公益文科大学(神田直弥学長)で開かれ、参加者たちが天体ショーを楽しんだ。

 酒田市委託地域デジタル人材等育成事業として公益大地域共創センターが主催。素粒子理論や天文教育を研究している山本裕樹公益大教授を講師に、月と彗星(すいせい)に関する講話と望遠鏡での観望を行った。

 この日は公益大図書館3階で行われ、オンラインを含め天体に興味のある市民ら約50人が参加。山本教授は天体の公転運動や月の満ち欠けについて説明し、「月と地球の距離は最も遠いと約40万6000キロ、最も近くて約35万7000キロ。視直径で大きさが約14%違う。スーパームーンは占星術から来た言葉で天文用語ではない」と。彗星について「太陽に接近することで光り輝く天体。人や団体など発見者の名前が付けられる」と述べ、2023年1月に発見され、今月に見頃を迎えた「紫金山・アトラス彗星」に関して「双曲線軌道の彗星で、太陽から遠ざかっていくと戻ってこない」などと紹介した。

 その後、テラスに移動して観望。望遠鏡はもとより、肉眼でもクレーター、玄武岩が露出して黒っぽく見える「海」が観察でき、参加者たちは「大きい」「きれい」と感嘆の声を上げていた。家族連れで参加した鶴岡市の大山小5年の渡邉遥陽(はるひ)君(11)は「宇宙や天体は大好きで興味がある。思っていたよりクレーターが多く、動きが速いことが分かった」と話した。

公益大図書館3階から望むスーパームーン=17日午後6時32分
公益大図書館3階から望むスーパームーン=17日午後6時32分

望遠鏡でスーパームーンを観望する参加者たち
望遠鏡でスーパームーンを観望する参加者たち


2024年(令和6年) 10月19日(土)付紙面より

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戦争の悲惨さと平和の大切さ 鳥海八幡中 スペシャル講話 「地球のステージ」桑山さん熱く訴える

 酒田市の鳥海八幡中学校(田中大校長、生徒186人)で15日、“命の大切さ”や“より良い生き方”について理解を深める「夢志dayスペシャル講話」が行われ、NPO法人「地球のステージ」代表理事の桑山紀彦さん(61)=神奈川県在住=が講演。生徒たちに戦争の悲惨さや平和の大切さを伝えた。

 同校総合学習の一環。国内や世界で活躍している人を招き、講話から生徒の意識向上を図ろうと毎年実施している。桑山さんは岐阜県高山市出身、山形大学医学部卒業。心療内科医として日本で診療を行う傍ら、タイ―カンボジア国境の難民キャンプを皮切りに旧ユーゴスラビア、パレスチナ自治区ガザ、東ティモールなどで医療支援活動に従事している。また世界の情勢や人々の思いを伝えようと、1996年から音楽と映像による国際理解講座「地球のステージ」を全国で展開。2020年に読売新聞社の「医療功労賞」を受賞した。

 桑山さんはギターの弾き語りや演奏を交えながら、紛争、戦争が続くパレスチナのガザ地区、侵攻を受けているウクライナの空爆で崩壊した町、そこに住む人々、ルーマニアでの難民生活の様子などを映像に合わせ説明。映像を見て、同年代の身に起きている悲惨な状況に涙を見せる生徒もいた。

 桑山さんは「世界には正義の反対が正義の場合もある。そこで戦争が起きてしまう。これから生活を送る中で、それが当たり前ではない世界があることを時々思い出して、自分たちが日常を送れることに思いを巡らせてほしい。平和に優しく生きていくことは本当にすごいこと。自分の生きる場所で、世界を考えながら生きてほしい」と呼び掛けた。

 生徒を代表し、3年の小野寺美心(みこ)さん(15)が「戦争のない日本にいるからこそ、戦争が日常の国について考えなければと感じた。今後、世界に目を向け将来について考えていきたい」と話し、花束を手渡した。

演奏を交えながら平和の大切さについて語る桑山さん
演奏を交えながら平和の大切さについて語る桑山さん


2024年(令和6年) 10月19日(土)付紙面より

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環境に配慮したバイオトイレで利便性向上を 鶴岡三瀬「ひゃくねん森」 ENEOSリニューアブル・エナジー2基寄贈

 ENEOSリニューアブル・エナジー(本社・東京都港区六本木、竹内一弘社長)はキャンプやバーベキューで年間約1000人が利用する鶴岡市三瀬の「ひゃくねん森」にバイオトイレ2基(300万円相当)を贈った。

 バイオトイレはおがくずを入れてかき回し、微生物の力でふん尿とトイレットペーパーを1回(2基合わせて1日約100回の処理能力)当たり約4時間で分解する。一切水は使わず臭いも出ない。年間2、3回程度、おがくずを取り換えるだけで済みメンテナンスも楽だ。分解されたふん尿は窒素、リン、カリウムを含む草木の肥料に使える「優れもの」で、北海道の旭川動物園をはじめ山小屋に設置されている。今回は三瀬地区を含む国内で風力発電事業を展開するENEOSリニューアブル・エナジーが地域貢献の一つとして管理団体「NPO法人ひゃくねん森プロジェクト」(加藤周一理事長)の要望を聞いて贈ることにした。

 バイオトイレの前で行われた贈呈式には三瀬の住民ら関係者合わせて10人が出席。竹内社長(71)が「利便性の向上につながればうれしい」と加藤理事長に目録を手渡した。

 加藤理事長(69)は「(ひゃくねん森には)キャンプ場の穴場として県内外からの利用があるが、トイレが一番の課題だった。このように環境に配慮したバイオトイレを寄贈していただき感謝に堪えない」とお礼の言葉を述べた。

バイオトイレの前で行われた贈呈式で竹内社長(左)から目録を受ける加藤理事長
バイオトイレの前で行われた贈呈式で竹内社長(左)から目録を受ける加藤理事長



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