2024年(令和6年) 11月8日(金)付紙面より
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荘内銀行(鶴岡市)と北都銀行(秋田市)を傘下に持つフィデアホールディングス(HD、仙台市)は、2026年度に両行の合併で誕生する新銀行の名称を「フィデア銀行」とし、登記上の本店所在地を山形市とすることで最終調整していることが6日、分かった。
鶴岡市と秋田市にはそれぞれ一定の本部機能を残し、HD本社は引き続き仙台市に置く。合併時の存続銀行は荘内銀行になるとみられる。フィデアHDが8日に開く取締役会で決議し、同日午後に仙台市で記者会見を開き、新銀行の概要や経営方針について説明する。
新行名を巡っては「荘内」「北都」を取り入れる案や、歴史的な地名の出羽、羽前・羽後にちなんでHDが今年8月に商標登録を出願した「いでは銀行」「創羽銀行」なども検討されたもようだが、両行統合で09年発足した持ち株会社のHDを踏まえ、「フィデア銀行」とする方向となった。
登記上の本店所在地についても両行やHDに関連して鶴岡市、秋田市、仙台市といった案が検討されたが、地理的要件も考慮し、山形市に置く方向で最終調整している。
フィデアHDは今年1月に両行の合併を目指すと発表し、2月に合併準備委員会を発足させた。