2024年(令和6年) 11月9日(土)付紙面より
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鶴岡市立加茂水族館の魚匠ダイニング沖海月は「黒鯛御膳」の提供を始めた。年内いっぱいの期間限定メニュー。普段家庭では食べることがないクロダイの刺し身や煮こごりが楽しめる。
庄内浜のクロダイが旬を迎える時期に合わせて須田剛史料理長(48)が毎年、趣向を凝らしたお膳を考案している。今年は鹿児島・桜島から取り寄せた火山灰に3日間、クロダイを寝かせて焼いた「桜島灰漬け焼き」をお膳に組み入れた。知る人ぞ知る珍しい調理法だがクロダイの切り身を灰に寝かせることで甘みが増し焼き上がりにも違いが出るという。このほか、お膳の内容はクロダイ、マダイ、サワラの3点盛り、味わい深いクロダイのだし汁、大山下池産のレンコンを使ったかす汁、茶わん蒸し、須田料理長のオリジナルで庄内産ボラの卵を熟成させた「からすみ」を添えた。デザートにはソフトクリームが付く。
須田料理長は「黒鯛御膳は今年で5年目。毎年楽しみにしているお客さんが多い。今が旬のクロダイ料理を味わっていただければ」と話している。
価格は2000円(税込み)。予約なしでも対応する。問い合わせは沖海月=電0235(64)8356=へ。