2024年(令和6年) 11月13日(水)付紙面より
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今年7月に庄内地域を襲った記録的大雨の被災者支援に向けたイベント「心ひとつ酒田チャリティーコンサートin希望ホール」が10日、酒田市の希望ホールで開かれ、地元ゆかりの音楽家、芸術文化団体が一堂に会して華やかなステージを披露、今なお不自由な生活を強いられている被災者に大勢の市民らが心を寄せた。
支援の輪をさらに広げようと、市内で歌謡教室を主宰する佐藤良子さん(61)=同市=を中心に実行委員会(10人)を組織し企画した。大雨による惨状を目の当たりにした佐藤さんは今年9月、チャリティーカラオケ大会を市内で開催。趣旨に賛同した庄内地域一円の愛好者約120人が自慢ののどを披露し、集まった浄財は義援金として酒田、遊佐、庄内3市町に贈っている。
今回のコンサートは4部構成。ポップス・演歌、声楽、楽器演奏など音楽に加え、一輪車愛好団体・酒田ユニサイクル・ケセラ、黒森歌舞伎一座「妻堂連中」、劇団One Liveなども出演。第3部では酒田市や秋田県出身の有名アーティスト5人が当日だけのスペシャルバンド「SAGADA DE JAZZQUINTET(サガダ・デ・ジャズクインテット)」を結成、「一日も早く穏やかな日常を取り戻して」との願いを込めてジャズのナンバーを館内に響かせた。
ホワイエでは酒田吹奏楽団や酒田南高軽音楽部などの演奏とともに、飲食やグッズの販売も。チケット売上金などは今後、義援金として市に寄付する。