2024年(令和6年) 11月16日(土)付紙面より
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冬の訪れを告げる出羽三山神社の「松の勧進」が15日、鶴岡市羽黒町手向地区で始まった。100日修行を積んでいる2人の「松聖(まつひじり)」が山伏を従えて家々を回り、大みそかから元旦にかけて羽黒山頂で行われる火祭り「松例祭」(国指定重要無形民俗文化財)の浄財を集めた。
今年の松聖は「位上(いじょう)」が星野博さん(64)=山伏名・好文=で「先途(せんど)」が小関知之さん(65)=同・愼海。9月25日の冬の峰入り「幣立祭(へいたてさい)」から心身を清めて人々の幸せを願う100日修行(松例祭まで)に入った。
この日は午前8時半に出羽三山神社社務所を出発。8人の山伏と随神門近くにある「天地金(てんちこん)神社」を参拝した後、約400戸ある手向地区を回り無病息災や家内安全を願った。一行を迎えて浄財を奉納した住民は「今年もあと1カ月半。早いねぇ」と話した。
師走の12月1日からは鶴岡市内をはじめ庄内全域で「松の勧進」が行われる。