2024年(令和6年) 11月17日(日)付紙面より
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庄内で活躍するペン彩画とデジタル画のアーティストによる「二人展」が14日から鶴岡市文下のトヨタカローラ山形「ふれあいギャラリー鶴岡」で始まった。それぞれの個性や作風を生かしたイラスト40点余りが訪れた人を楽しませている。
展覧会を開いたのは庄内町在住の「絵日記アーティスト」みずぐちみきさんと、酒田市でデザイン会社を経営する「おばけアーティスト」おばけの時間こと讃岐賢さん。みずぐちさんが讃岐さんに名刺の作成を依頼したことから、共通の趣味であるアートで意気投合し、合同の作品展が実現した。
みずぐちさんの本業は遺品整理をはじめとする生活収納アドバイザー。美大出身で、水彩画や油絵などを制作していたが、1年ほど前からペンと色鉛筆で見た建物や風景、動物、食べたものなどの緻密なイラストを絵日記にして、インスタグラムで発信している。今年7月には絵日記の講師や仲間と共に東京・銀座の画廊でグループ展も開催した。横位置のA4サイズの紙にイラストをレイアウトするのが難しくもあり楽しいという。
讃岐さんは万国共通である白いシーツをかぶったようなお化けの姿をモチーフにしている。iPadに下書きしたものをパソコンに取り込んで着色した20センチ角の正方形作品。ハロウィーンや温泉、花火など季節の風物を盛り込んだものや、バーの店主から依頼を受けて、店主がお化けになったイメージを描いた作品などが飾られた。目の輝きを変えるなど、同じお化けがいないのがこだわりだという。
会場にはみずぐちさんの友人KIRIさんが、讃岐さんの作品をモチーフに制作したお化けのマスコット人形も展示。訪れた人たちはかわいらしい作品に目を細めながら見入っていた。
展示は24日(日)までの午前10時から午後6時(最終日は4時)まで。18日(月)は定休日。入場は無料。