2024年(令和6年) 11月19日(火)付紙面より
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荘内日報社主催「第65回鶴岡・酒田対抗棋戦」(日本将棋連盟鶴岡支部、同酒田荘内支部主管)が17日、鶴岡市勤労者会館で行われ、平均年齢14歳の若手で臨んだ鶴岡チームが2勝1敗の成績で3年連続の勝利を飾った。通算成績は鶴岡の29勝36敗。
庄内地方の将棋愛好者のレベル向上と交流を目的に、1959(昭和34)年から日本将棋連盟鶴岡支部(上野伸一支部長)と同酒田荘内支部(佐々木清支部長)との対抗棋戦として毎年11月に開催している伝統の大会。開会式では荘内日報社の橋本政之社長が「きょうは日本将棋連盟が制定した『将棋の日』。皆さんの熱戦を期待する」とあいさつした。
段級位別に先鋒戦、中堅戦、大将戦の3局に両支部から選抜された計6人が出場。持ち時間60分、使い切った場合は1手1分未満の規定で3局同時に行われ、熱戦を繰り広げた。
先鋒戦は、先手・佐竹秀二郎君(7)=鶴岡市文下、朝暘五小1年=と、後手・石川永翔君(8)=庄内町常万、余目二小2年=が対戦。四間飛車の佐竹君が終始ペースを握り、終盤の石川君の攻めをかわして押し切り、81手で勝った。
中堅戦は、先手・金内光弘三段(69)=遊佐町北目=と、後手・後藤琢人1級(16)=鶴岡市宝町、致道館高1年=の対局。金内さんの三間飛車に対して後藤さんが急戦を仕掛け序盤から中盤にかけて有利に進めたが、攻防に粘り強さを発揮した金内さんが相手のミスもあり形勢を逆転し、93手で勝利した。
大将戦は、先手・安在康平二段(18)=鶴岡市砂田町、鶴岡高専3年=と、後手・本間平八郎四段(69)=遊佐町直世=が対局。安在さんが石田流三間飛車、本間さんが居飛車穴熊の戦型を取り、形勢が二転三転して難解な局面が続く力戦となり、終盤に安在さんが打った攻防に効かせた一手が勝負手となり、113手で安在さんが大熱戦を制した。
表彰式では、橋本社長が優勝した鶴岡チームの3人に賞状と副賞、酒田チームの3人に副賞を手渡した。熱戦の様子は後日、本紙に棋譜とともに掲載する。