2024年(令和6年) 11月30日(土)付紙面より
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今年7月に発生した記録的大雨の被災者支援に向け、酒田市の鳥海八幡中学校(田中大校長)の1年生6人が27日夕、市八幡総合支所を訪れ、総合学習の中で取り組んだフリーマーケットの売り上げ約2万円を義援金として同市に寄付した。
同校1年生は本年度、総合学習でグループに分かれ、八幡地域各地区の地域おこし活動に取り組んでいる。このうち、本楯地区を担当した生徒6人は、リサイクルや資源の循環から地域活性を図ろうと、同地区で毎年秋に開催する「本楯コミセンまつり」でのフリーマーケットを企画。チラシを制作するなど地区住民に協力を呼び掛けた。
今月3日に市本楯コミュニティセンターで行われたフリーマーケットでは、住民から集まった食器、衣類、日用品、おもちゃの販売のほか、生徒たちが収穫したサツマイモの詰め放題やスイートポテトのプレゼントを実施し、約2万円を売り上げた。
この日、生徒たちは引率教諭と共に同支所を訪問。グループリーダーを務める兵藤紫月さん(13)が「被災した人たちのために使ってください」と池田裕子支所長に義援金を手渡した。
池田支所長は「被災に遭った人たちを思い、自分たちで考え行動してくれたことがなによりうれしい」と感謝を述べた。グループの一人、杉山陽菜乃さん(12)は「自分たちの活動が少しでも被災した人たちの力になれたら。これからも自分たちでできることを考え、活動したい」と話した。