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荘内日報ニュース


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2024年(令和6年) 11月9日(土)付紙面より

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新庄酒田道路 新庄古口道路10・6キロ全線開通へ 12月7日新たに延伸 新庄市升形―戸沢村津谷6キロ区間

 国土交通省山形河川国道事務所は7日、高規格道路「新庄酒田道路」(延長約50キロ)の一部となる「新庄古口道路」(同10・6キロ)のうち、未開通の新庄市升形―戸沢村津谷6キロ区間を12月7日(土)午後3時に開通させると発表。新庄古口道路は全線開通となる。

 今回の開通区間は当初、2022年度の供用開始を見込んでいたが、21年度に発生した地滑りの影響で開通時期を見直していた。事業を進める同事務所は工事の一部を中断して対策を施し、変状したトンネルの復旧、トンネル覆工コンクリートの再施工などを進めた。

 新庄古口道路は08年度に着工。暫定2車線で道路幅員12メートル。総事業費は約570億円。新庄市の本合海―升形(延長2・4キロ)は15年11月に、戸沢村の津谷―古口(同2・2キロ)は18年7月に開通した。

 並行する国道47号は今年7月の豪雨で最上川が氾濫して道路が崩壊し、全面通行止めとなった。吉村美栄子知事は今回の開通に「国道47号とのダブルネットワークが形成され、災害発生時の信頼性が向上し、物流の効率化による産業振興、観光振興、救急医療搬送などにも寄与すると期待している」とコメントした。

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2024年(令和6年) 11月9日(土)付紙面より

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鶴岡市と鹿児島市 友好親善交流次世代へ 兄弟都市盟約55周年記念式典

 鶴岡市と鹿児島市の兄弟都市盟約55周年記念式典が7日夜、鶴岡市の東京第一ホテル鶴岡で開かれた。鹿児島市から下鶴隆央市長をはじめとする訪問団を迎え、明治維新を契機にした西郷隆盛(南洲)翁と菅実秀(臥牛)翁の敬愛の精神を礎にした友好親善交流を、次世代へと引き継いでいく誓いを新たにした。

 両市は1969(昭和44)年11月7日に兄弟都市の盟約を結んだ。薩摩藩の西郷翁と庄内藩の菅翁との「徳の交わり」を縁に都市間交流が始まり、青少年の相互訪問など両市民各層の親善交流で絆を深めている。

 式典には両市の関係者や交流のある市民団体などから約110人が出席。皆川治市長が「戊辰戦争終結後の庄内の再建に多大な指導をいただいた南洲翁の教えは、鶴岡の未来を照らし、市民誰もが感謝している。今後とも両市の縁を大切にする人々のいっそうの参画で、兄弟の絆が深まることを願う」、下鶴市長は「徳の交わりから始まる兄弟都市は、両市にとって誇るべき資源であり、心と心の絆で交流を深めてきた。55年の節目を契機に偉大な先人に思いを致し、両市の交流の末永からんことを祈念する」とあいさつし、「兄弟の契り」を基にした交流の進展を誓った。

 鶴岡中央高天魄太鼓部の迫力ある演奏に続いて祝賀会に移り、両市の調理人がそれぞれの特産品を使ったコラボレーション料理を提供する「食の饗宴」もあり、料理に舌鼓を打ちながら和やかに歓談し節目を祝い合った。

 鹿児島市の一行は下鶴市長や川越桂路市議会議長、旧薩摩藩島津家当主長男の島津忠裕さんらによる親善訪問団のほか、鹿児島市関東郷土会や青年交流団体のメンバーら計32人。

 6―8日の日程で訪れ、加茂水族館、松ケ岡開墾場、致道博物館、菅家庭園、鶴岡サイエンスパーク、酒田市の南洲神社などを視察した。


鶏飯やキビナゴのフライ… おいしい!!鹿児島給食

 「鹿児島給食」が6、7の両日、鶴岡市の小中学校で行われた。子どもたちが鹿児島名物の「鶏飯」や美しい銀色の小魚「キビナゴ」のフライ、サツマイモチップスを味わった。

 このうち、ほなみ町の朝暘第二小学校(粕谷温子校長、児童259人)では配膳係の児童が皿に鶏肉やニンジン、卵で調理した「鶏飯」を盛り付けて準備を整えた後、クラスのみんながそろって「いただきます」―。女子児童は「キビナゴを食べたのは初めて。とてもおいしい」と笑顔を見せた。

 鶴岡市給食センターでは兄弟都市の盟約を結ぶ鹿児島の献立を楽しんでもらおうと定期的に鶏飯を提供している。ご飯と鶏飯をスープに入れ「お茶漬け感覚」で食べるスタイル。子どもたちのアンケートでは常に上位を占める人気という。

親善訪問団など鹿児島市の関係者を迎えて開かれた兄弟都市盟約55周年記念式典
親善訪問団など鹿児島市の関係者を迎えて開かれた兄弟都市盟約55周年記念式典

「鶏飯は大好き」と鹿児島給食に笑顔を見せる女子児童=7日、朝二小
「鶏飯は大好き」と鹿児島給食に笑顔を見せる女子児童=7日、朝二小


2024年(令和6年) 11月9日(土)付紙面より

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県知事選の立候補者まだ現れず

 県知事選が2025年1月9日の告示(1月26日投開票)まで2カ月に迫った。まだ正式に立候補を表明した人はいない。吉村美栄子知事も態度を明かしていないが、5選出馬は半ば既定路線視されている。県議会最大会派の自民党県連の対応も不透明で、仮に無投票になるようなことがあれば、県民は県政を評価する機会を失うことになり、必ずしも健全な県政とは言えない。

 吉村氏は衆院選公示後、自民党公認候補などの事務所を訪ねる異例の行動を取った。7月豪雨の激甚災害指定や、山形新幹線新トンネル整備への協力に感謝するためとされるが、知事選に向けた布石、あるいは保守候補擁立をけん制したとの見方もされている。

     ◇       ◇

 吉村氏は09年1月、自民党が推した現職を破って初当選。続く13年と17年は連続で無投票当選、前回(21年)は自民党が推した元女性県議の候補を2倍以上の大差で破った。戦後の知事公選制度導入後の知事選での無投票当選は、1947年に安孫子藤吉氏が再選されたケースしかない。

 旧民主党や日本共産党など、非自民系の支援を受けている吉村氏と自民党の関係は、必ずしも良好とは言えない。今年、吉村氏が提案した県産果樹情報発信拠点「フルーツ・ステーション」の整備案を、2年前に続いて自民党の反対で撤回せざるを得なかった。施設の目的が明確でなく、議会への説明不足もあったとされる。一方、知事選に向けた対決姿勢を鮮明にしたとも受け取られた。しかし、そうした動きも、衆院選さなかの事務所訪問で機先を制された感さえある。

 県議会では過去、「吉村美栄子知事を支援する県議有志の会」ができ、自民党県議32人中22人が名を連ね、県議会がオール与党化したこともある。県民との対話、現場主義を重視した吉村氏の政治姿勢を評価するとしたほか、国政選挙で吉村氏が特定候補を支援せず、中立を保ったこともそうした動きにつながったとされている。

     ◇       ◇

 吉村氏が立候補を表明し、もし無投票で5選されれば、過去5期務めた安孫子藤吉氏と板垣清一郎氏の2人と並ぶ。安孫子氏は1回無投票を経験しているが、吉村氏が3度目の無投票当選するとなれば、異例というより県政を評価し、選択肢を行使できない県民にとって不幸なことだと言えるのではないか。

 首長の多選に対する批判はないのか、吉村県政4期16年の政策に対する総括はされただろうか。少なくとも5期のうち3回も投票による評価ができないとなれば、そうなった背景はどこにあるのか。県政への無関心か、それとも人材不足というようなことがあれば、山形で暮らす人々にとって悲しむべきことだ。「無投票でいい」と考えている県民ばかりではないと思うが。

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80歳で20本 丈夫な歯で健康長寿 鶴岡地区歯科医師会「8020よい歯の長寿賞」表彰

 80歳以上で自分の歯が20本以上ある高齢者を表彰する、鶴岡地区歯科医師会(毛呂光一会長)主催の本年度の「8020よい歯の長寿賞」の受賞者が決まった。2日に受賞者代表3人に毛呂会長から表彰状が手渡された。

 「8020運動」は1989年に厚生省(当時)が提唱して始まり、全国的に展開。鶴岡地区では92年から毎年、歯科医師会主催で80歳以上の市民に応募を呼びかけ、「よい歯の長寿賞」として表彰している。対象者が居住する鶴岡市・三川町・庄内町の広報などで公募し、各歯科医院での審査を行った結果、33回目の本年度は194人が受賞者に決まった。毛呂会長が受賞者代表3人の自宅を訪れ、「生き生きとした生活を送るためには噛(か)むことが大事で、丈夫な歯を持っている人は健康寿命も長いことが分かってきました。今後は、ますますご自分の歯を大切にしていただき、ぜひとも歯の大切さをご家族や若い世代の方々にお伝えいただけましたらありがたいと思います」と述べ、表彰した。

 訪問を受けた代表受賞者の石川ミツコさん(80)=庄内町堀野=は「若い頃から歯間ブラシを使っている。歯科医院で薦められたフッ素入りの歯磨き剤も使って自分の歯で食べ続けたいと思っている」、五十嵐猛夫さん(80)=三川町青山=は「かかりつけの歯科医師・歯科衛生士のおかげで歯を保っている。歯磨きについてはしっかりと心掛けている。自分の歯でなんでも噛めるのは幸せだ」、長南博昭さん(81)=鶴岡市馬場町=は「歯は健康の入り口。寿命が延びたのも歯科医師のおかげだと思うし、健康寿命を延ばすつもりで歯を大事にしている」とそれぞれ謝辞を述べた。

 今回の受賞対象の最高齢者は1929(昭和4)年生まれの95歳。夫婦での受賞、親知らずを含め1本も歯を失ったことがない人の受賞など受賞対象者も多様になってきている。鶴岡地区歯科医師会の担当者は「ご高齢のかくしゃくとした受賞者と接すると、『お口の健康』と『健康寿命』との関連を実感できる表彰だった」と話した。

鶴岡地区歯科医師会の毛呂会長から代表で表彰を受けた左写真から石川さん、五十嵐さん、同時受賞の長南博昭さん・征子さん夫妻
鶴岡地区歯科医師会の毛呂会長から代表で表彰を受けた左写真から石川さん、五十嵐さん、同時受賞の長南博昭さん・征子さん夫妻


2024年(令和6年) 11月9日(土)付紙面より

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今年も「黒鯛御膳」をどうぞ 知る人ぞ知る「桜島灰漬け焼き」で提供 加茂水族館ダイニング「沖海月」

 鶴岡市立加茂水族館の魚匠ダイニング沖海月は「黒鯛御膳」の提供を始めた。年内いっぱいの期間限定メニュー。普段家庭では食べることがないクロダイの刺し身や煮こごりが楽しめる。

 庄内浜のクロダイが旬を迎える時期に合わせて須田剛史料理長(48)が毎年、趣向を凝らしたお膳を考案している。今年は鹿児島・桜島から取り寄せた火山灰に3日間、クロダイを寝かせて焼いた「桜島灰漬け焼き」をお膳に組み入れた。知る人ぞ知る珍しい調理法だがクロダイの切り身を灰に寝かせることで甘みが増し焼き上がりにも違いが出るという。このほか、お膳の内容はクロダイ、マダイ、サワラの3点盛り、味わい深いクロダイのだし汁、大山下池産のレンコンを使ったかす汁、茶わん蒸し、須田料理長のオリジナルで庄内産ボラの卵を熟成させた「からすみ」を添えた。デザートにはソフトクリームが付く。

 須田料理長は「黒鯛御膳は今年で5年目。毎年楽しみにしているお客さんが多い。今が旬のクロダイ料理を味わっていただければ」と話している。

 価格は2000円(税込み)。予約なしでも対応する。問い合わせは沖海月=電0235(64)8356=へ。

初冬の御膳として人気の「黒鯛御膳」
初冬の御膳として人気の「黒鯛御膳」



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