2024年(令和6年) 12月5日(木)付紙面より
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鶴岡市立加茂水族館(奥泉和也館長)のゴマフアザラシの餌付け体験が人気を集めている。来館者に楽しんでもらうだけでなく、餌を奪い合うアザラシの「本能」を引き出すことが狙い。プールの水面にちょこんと顔を出してアジの投げ入れを待つ姿が「愛らしい」と好評だ。
餌付け体験は昨年暮れにスタートした。ゴマフアザラシとカリフォルニアアシカの生態を紹介する「ひれあしの時間」(1日2回)が終わった後に行っている。来館者がプールに投げる小アジは5匹ほど。投げるタイミングを見計らって食べようとするアザラシたちが「とてもかわいい」とスマートフォンで動画撮影するお客さんも多い。
加茂水族館にはゴマフアザラシ8頭、カリフォルニアアシカ6頭がいるが、なるべく野生に近づけた飼育を心がけている。海獣担当の伊藤愛さんは「来館者との接点を持たせると同時にアザラシたちの適度な運動にもつながる。毎日元気に過ごしてもらうことが私たち飼育員の使命。餌付けが始まるとすごく楽しそうだし、生き生きしている」と効果を話している。
餌付け体験は午前10時と午後2時(春3月からは正午を含めて1日3回)。体験料は500円(小アジ)。与え方はスタッフが丁寧に教える。
詳しい問い合わせは加茂水族館=電0235(33)3036=へ。