2024年(令和6年) 12月7日(土)付紙面より
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今年も残りわずか―。鶴岡市の荘内神社(石原純一宮司)斎館で6日、新年に向けた縁起物作りが始まった。破魔矢や熊手、来年の干支(えと)「巳(み)」の張り子など約1万体、特別御朱印約3200枚を用意し、初詣に備える。
この日は石原宮司と神職、巫女合わせて4人が午前から縁起物作りを開始。破魔矢に絵馬とお守りを取り付けたほか、御朱印に筆で神社名を書き込む作業などに追われた。仕上げた縁起物は本殿で祈祷(きとう)し、家内安全や除災招福、諸願成就の願いが込められる。
石原宮司は「今年は元日の能登半島地震に始まり、大規模な自然災害が発生するなどいろいろあった。来年の干支は乙巳(きのとみ)。乙は草木がしなやかに伸びてゆく様を表しており、巳(蛇)は再生する。どんな逆境でも負けずに立ち上がるような、そんな良い一年となりますように心を込めて縁起物を作っている」と話していた。
同神社では、15日に初詣で奉仕する巫女たちの研修会が行われる。その後はすす払い(16日)、餅つき(28日)と新年に向けた行事が続く。