2024年(令和6年) 12月11日(水)付紙面より
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酒田市松山地域の松山保育園(鈴木留美子園長)の昇降口前外通路と同園に隣接する松嶺コミュニティセンター入り口に9日、クリスマスをイメージしたイルミネーションが設置され、同園前で点灯式が行われた。淡い優しい光が周囲を包み、今年7月の大雨で被害を受け、同園に通う八幡地域の子どもたちも大喜びした。
イルミネーションは松山のにぎわいを創出しようと、地域の有志らで組織する「松山にぎわい創出実行委員会」(齊藤薫実行委員長)が、2019年から松嶺、山寺、南部、内郷の松山地域4地区持ち回りで行っている。今年は7月末に発生した記録的大雨で園舎が被災し、現在同園に通う八幡保育園児たちにも楽しんでもらおうと同園などでの開催を決めた。
今月6、7日に実行委員会メンバーら約8人が脚立などを使い、同園昇降口前外通路の梁(はり)にサンタクロースとトナカイ、側面には星の光を表現。松嶺コミセン入り口前には、星や天使、雪だるまなどLED計約6000個を飾り付けた。
この日の点灯式には同園の園児らと保護者、関係者らが出席。代表園児2人がカウントダウンに合わせてスイッチを押すと、イルミネーションが優しい光を放った。子どもたちには一足早いクリスマスプレゼントとしてお菓子が手渡され喜んでいた。齊藤実行委員長は「子どもたちと被災者に少しでも笑顔が戻ってくれたらと企画した。多くの人に見てもらいたい」、八幡地域から通園する斎藤柊花ちゃん(6)は「とてもきれいでかわいい」とそれぞれ話していた。
イルミネーションは午後4時半―9時、今月25日(水)まで点灯される。