2024年(令和6年) 12月12日(木)付紙面より
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鶴岡市芸術文化協会(小林健郎会長)は、第19回鶴岡市芸術祭の受賞公演を決定した。最高賞の芸術祭大賞には白甕社(齋藤拓委員長)の「創立100周年記念白甕社美術展」が輝いた。授賞式は21日(土)午後3時から同市の東京第一ホテル鶴岡で開催される「芸術祭閉幕のつどい」の席上で行われる。
市芸術祭は新市発足を機に、2006年度に旧6市町村の各芸術文化団体と市教委の主催で新たにスタート。本年度は8月28日から今月1日まで、47団体計40公演を繰り広げ、約3カ月間にわたり鶴岡の芸術の秋を彩った。今月6日の同協会理事会で芸術祭大賞と芸術祭準大賞各1公演、芸術祭優秀賞3公演を決めた。
大賞に決まった白甕社の創立100周年記念美術展は8月28日―9月8日に鶴岡アートフォーラムで開催。庄内画壇の礎を築いた先人や現在の会員と一般公募者、子どもたちの作品など300点近くを展示した。選考では「創設期からのゆかりの作家たちの名作が多数展示され、一般や会員たちの意欲的な作品と並べることで、先達の息吹が現在に生きていることを示してくれた。世界的に活躍する絵本作家とのワークショップで制作した子どもたちの作品も展示され、白甕社の過去・現在・未来を混在させた素晴らしい記念展だった」と評価された。白甕社の大賞受賞は2014年度の第9回芸術祭以来2度目。
準大賞には、「完成度の高さ、より深く合唱の本質に迫ろうとする演奏」が高く評価された、鶴岡土曜会混声合唱団(佐藤大吾代表)の「第73回定期演奏会」が選ばれた。優秀賞には▽出羽庄内市民ミュージカル若手塾(大井卓磨代表)ミュージカル「蜂子の皇子物語―神様と友達になった夏休み」▽庄内水彩画会(鈴木幸治代表)第34回庄内水彩展▽鶴岡吹奏楽団(大場輝和代表)第39回定期演奏会―が選ばれた。