2024年(令和6年) 12月6日(金)付紙面より
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本県が誇る多様なラーメンとそばの魅力を発信するイベント「『ラーメン県そば王国』フェスタinさかた」が来年1月25日(土)、酒田市のホテルリッチ&ガーデン酒田で開かれる。市民有志などで組織する実行委員会(小田かほる委員長)が発表した。県内5店舗・団体が地元自慢のラーメンやそばを1日で計2000食提供する。
本県の麺文化の魅力を広く発信し、知名度向上や誘客促進を図ろうと県は昨年10月、「ラーメン県そば王国」の商標登録を特許庁に申請、今年8月に登録された。申請と登録を記念し今年3月と今月7日(土)に山形市でフェスタを開催。酒田市で初開催となる今回は、市民有志、民間事業者らで組織する実行委が、翌日開催される「酒田日本海寒鱈(かんだら)まつり」とともに酒田のにぎわいを創出しようと、酒田市のラーメン店で組織する市麺類食堂組合(石垣洋平組合長)などの協力で企画した。
5店舗・団体がブースを構え、▽山形鶏プルチキン(山形市)山形中華蕎麦▽尾花沢そば街道(尾花沢市)尾花沢そば▽アル・ケッチァーノ(鶴岡市)にんにくラーメン▽中華そば雲ノ糸(同)飛魚(とびうお)中華そば▽酒田のラーメンを考える会(酒田市)ワンタンメン煮玉子入り―の5種に加え、酒田市麺類食堂組合と北庄内食援隊が共同開発した嚥下(えんげ)調整食「やわとろ酒田のラーメン」も予約制で提供する。また地元の日本酒や県内のクラフトビール、ソフトドリンクやスイーツのブースも設ける。
イベントは午前11時―午後8時、ラストオーダーは午後7時半。会場内での引き換えは全てチケット制で、チケットは前売り、当日ともに10枚つづりで2000円。前売りチケットには抽選券が付く。ラーメン・そばは1杯3―5枚で引き換え、スイーツなどは1枚から楽しめる。
前売りチケットは同ホテルのほか▽みずほ八文字屋▽酒田夢の倶楽▽酒田商工会議所―で取り扱う。「やわとろ酒田のラーメン」の予約は北庄内食援隊事務局=電0234(25)6323=へ。問い合わせはコマツ・コーポレーション内の実行委員会事務局=電0234(41)0011=へ。
2024年(令和6年) 12月6日(金)付紙面より
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科学好きな高校生が集い、知識・技術を競い合う「第14回科学の甲子園」県大会で、致道館高(遠田達浩校長)の2年生7人のチームが優勝し3日、同校で表彰式が行われた。統合前の鶴岡南、鶴岡北両校時代を通じて初の県大会優勝。7人は来年3月21―23日に茨城県つくば市で行われる全国大会に県代表として出場する。
科学の甲子園大会は全国の科学好きな高校生が競い合い、活躍できる場を提供して科学好きの裾野を広げるとともに、トップ層を伸ばすことを目的に科学技術振興機構が2012年から毎年開いている。
県大会は県教育委員会が主催し、今回は11校が出場。致道館高からは、出場を希望した理数科2年の井上颯希(そうき)さんの呼び掛けに応じた白石晃己(こうき)さん、五十嵐大翔(ひろと)さん、藤原佑馬(ゆうま)さん、松田政宗さん、小角和(おずみのどか)さん、加藤千紗さんの7人でチームを組んで出場。理数科と普通科理数系の精鋭チームが、10月下旬に各校で行われた筆記競技(物理、化学、生物、地学、数学、情報)と、同月27日に県教育センター(天童市)に集まって実施された実技競技に挑んだ。
結果は、筆記の1位は山形東高に譲ったものの、ものづくり能力が試された実技はチームワークを発揮して1位を獲得し、合計の総合得点で他校を上回って初優勝に輝いた。
表彰式では、県大会実行委員長を務めた小沼裕佳理県教育センター副所長がチームに賞状と盾を、一人一人に優勝メダルを贈り、「全国大会には山形県代表として誇りを持って臨み、大会を楽しんできてほしい。活躍を期待しています」とあいさつ。遠田校長は「難しい課題に楽しそうに挑む姿を見させてもらった。鶴南、鶴北を通じての初優勝をうれしく思うし、誇りに思う。全国のつわものたちと競い合いを頑張ってほしい」と生徒たちをたたえ、激励した。
7人のチームは今後、大学教授らを講師に迎える県代表チームの強化講習会を受け、全国大会に挑む。リーダーの井上さんは「サポートしていただいた全ての人たちに感謝したい。チームワークを意識し、チャレンジすることを楽しみたい。より良い結果を出せるよう頑張る。全国大会で致道館高の爪痕を残したい」と決意を語った。
2024年(令和6年) 12月6日(金)付紙面より
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酒田市幸町一丁目のミライニ広場が鮮やかなイルミネーションで彩られ、寒空の下、温かみのあるきらめきの数々が道行く人の目を楽しませている。クリスマスシーズンに合わせ、一帯では8日(日)に「もしぇっとマルシェ―クリスマスイベント」、21日(土)には「ミライニクリスマスマルシェ」がそれぞれ開かれる。
このイルミネーションは、JR酒田駅前の活性化・にぎわい創出に向けて酒田駅前地区活性化協議会(会長・白旗夏生月見社長、事務局・クリーンサービス)が企画。広場内の樹木にシャンパンゴールドの電飾を取り付け、光の湊ロビーのクリスマスツリーとともに先月22日夕から点灯を開始した。
ホテルやレストラン、図書館の利用者、帰路に付く市民らが写真に収める姿が見られ、同協議会事務局によると、来年2月14日(金)まで連日点灯するという。
一方、「もしぇっとマルシェ」は午前10―午後4時、「クリスマスマルシェ」は午前10―午後3時。会場はいずれもクリスマスツリーがそびえる光の湊ロビーで、手作りの雑貨やワークショップ、食が楽しめる。
2024年(令和6年) 12月6日(金)付紙面より
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青果物卸売業の丸果庄内青果(三川町押切新田、佐藤玲子社長)へ出荷する生産者たちでつくる「生産者丸果会」(吉田健男会長)の設立50周年を祝う記念式典が3日、鶴岡市由良三丁目のホテル八乙女で行われた。式典に先立ち歌謡ショーが開かれ、山形市出身の演歌歌手・工藤綾乃さんの歌を会員たちが楽しんだ。
丸果会は毎年12月に開催している生産者大会をはじめ、栽培講習やレディース交流会、ゴルフコンペなどを通し生産者の技術向上と交流に取り組んでいる。
今回、生産者大会には仲卸業者や丸果庄内青果の取引先業者などを含めて約130人が出席。式典に先立ち歌謡ショーが行われた。
ゲストの工藤さんは幼少期から民謡を習い、2014年1月29日“山形のひだまり娘”のキャッチフレーズとともにシングル「さくらんぼ 恋しんぼ」でデビュー。18年に東北出身の津吹みゆ、羽山みずきの3人で女性演歌歌手ユニット「みちのく娘!」を結成した。23年1月にリリースしたシングル「洗ひ髪」がオリコン週間演歌・歌謡曲シングルランキングで初登場1位を獲得した。
華やかな着物姿で登場した工藤さんは「皆でやってみっぺ!」「実家(山形市)の総菜屋に来てけらっしゃい」と軽快な山形弁トークで生産者たちを笑わせるとともに、弾むような歌声を響かせながら時にはしっとりと歌い上げ、大きな拍手を受けていた。また、着物からシックなドレスへの早着替えも披露し、観客を沸かせていた。
丸果庄内青果の佐藤社長は「50年前に生産者の皆さんが組織を立ち上げ、つないでくれたから今日を迎えられた。生産者がいま何を求めているか、時代に合わせてニーズを探りながら地域農業の活性化を図るため、これからも生産者の皆さんと一緒に歩んでいきたい」と話し、生産者と共に節目の年を盛大に祝った。