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荘内日報ニュース


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2024年(令和6年) 9月5日(木)付紙面より

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鶴岡市政功労本年度5個人1団体決まる

 鶴岡市は3日、市表彰条例に基づく本年度の市政功労表彰の受賞者5人・1団体を発表した。10月1日(火)に同市の東京第一ホテル鶴岡で開く本年度の市制施行記念式典で表彰する。

 表彰対象は▽地方自治の進展▽教育、学芸、体育、文化の振興▽産業、経済の振興発展▽社会福祉、市民生活、公共の事業に尽力▽災害防護功績、人命救助―のいずれかに顕著な功績のあった個人、団体。本年度は地方自治功労で前市農業委員会会長の渡部長和氏(73)=東岩本、文化功労で木古内を訪ねる会(五十嵐政一会長)、産業経済功労で前県商工会連合会会長の小野木覺氏(80)=藤島、前出羽商工会会長の上野隆一氏(75)=三和、前鶴岡商工会議所副会頭の國井英夫氏(74)=青柳町、前JA鶴岡代表理事組合長の佐藤茂一氏(71)=道形町=が受賞する。3日開会の9月定例市議会で同意を得て決まった。

 渡部氏は旧朝日村と鶴岡市の農業委員として昨年11月まで連続27年8カ月務めた。2017年から6年間は会長として農地利用の最適化に向けた体制の構築、女性委員の登用を推進するなど市の農政の発展に寄与した。

 木古内を訪ねる会は1992年、姉妹都市の北海道木古内町との交流を目的に設立された。両市町の特産品や鶴岡の郷土料理の紹介で地域産業の振興を図るなど、姉妹都市交流をけん引。友好の絆を深めることに貢献している。

 小野木氏は庄内南部7商工会の合併による出羽商工会の設立に中心的役割を果たし、2008年から15年までの7年間、初代会長として地域産業の振興に寄与。09年から今年5月まで15年間は県商工会連合会長も務めた。

 上野氏は2015年から今年5月まで9年間、出羽商工会会長を務め、労働力不足など事業者が抱える多様な経営課題の解決や旅行客の誘致などを推進し、地域の経済団体のリーダーとして産業振興や観光振興に寄与した。

 國井氏は2004年から今年6月まで20年間、鶴岡商工会議所副会頭を務めた。この間、事業者の経営力強化支援、観光誘客や受け入れ態勢整備に尽力し、地域経済団体の中核を長年担い、産業振興や観光振興に寄与した。

 佐藤氏は2009年から15年間JA鶴岡理事を務め、16年から今年6月までは代表理事組合長として指導力を発揮。支所統合など農協経営の見直し、特産品の砂丘メロンやだだちゃ豆などの産地強化を進め、地域農業の活性化に貢献した。

上段右から渡部長和氏、小野木覺氏、上野隆一氏。下段右から國井英夫氏、佐藤茂一氏
上段右から渡部長和氏、小野木覺氏、上野隆一氏。下段右から國井英夫氏、佐藤茂一氏

木古内を訪ねる会は大産業まつりで毎年、木古内町の特産品販売に協力している
木古内を訪ねる会は大産業まつりで毎年、木古内町の特産品販売に協力している


2024年(令和6年) 9月5日(木)付紙面より

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在来作物と食文化 次代へつなぐ 鶴岡

「細谷だだちゃ」収穫喜ぶ

 鶴岡市羽黒町の細谷集落だけに伝わる伝統枝豆「細谷だだちゃ」の収穫が1日、集落の畑で行われた。広瀬小学区の子どもたちが参加し、在来野菜の収穫と試食を楽しんだ。

 「細谷だだちゃ」は発芽率が約50%と低く栽培は難しいが、奥深い味わいが人気を集めている。「在来野菜を後世に受け継ごう」と集落の住民でつくる「チーム細谷」が中心となり毎年種を取って栽培し続けている。今年は昨年の高温少雨でストレスを受けた種なのか、発芽率が3割と低く収穫量も少なかった。

 この日は集落の人たちや地域の子どもたち合わせて約30人が参加。畑に出かけて子どもたちに収穫と「豆こぎ」を体験させた。取った枝豆は公民館でゆで上げてみんなで会食。「おいしい」と舌鼓を打った。

 収穫を体験した女の子は「枝豆を間近に見たのも取ったのも初めて。大人の人から、とても珍しく貴重な枝豆と教わったので大切にしたいと思った」と感想を話した。

 今年も50袋(1袋500グラム入り700円)を近くの産直施設に出したところ待ちかねたファンですぐ完売した。


「與治兵衛きゅうり」おいしく アイデアレシピの料理教室

 鶴岡市温海地域に伝わる在来作物「與治兵衛(よじべえ)きゅうり」の知名度向上や消費拡大に向けた料理教室が先月28日、同市の温海温泉林業センターで開かれ、参加者が講師の指導で「水ギョーザ」などを作り、與治兵衛きゅうりの新たな調理法を学んだ。

 在来作物の需要創出に向けた事業の一環で、鶴岡食文化創造都市推進協議会が開いた。昨年度は素材を飲食店に無償提供して、新たなレシピの開発につなげる生産者と飲食店などとのマッチング事業を展開。本年度は家庭料理にも使ってもらおうと、市民対象の料理教室を企画し、市内各地から8人が参加した。講師は市内で飲食店「manoma(マノマ)」を営むマツーラユタカさんとミスミノリコさんが務めた。

 この日は初めに、地元の生産者5人で今年6月に立ち上げた「與治兵衛きゅうり保存会」の五十嵐敏也会長が、與治兵衛きゅうりの歴史や特徴を紹介。與治兵衛きゅうりを使った水ギョーザ、肉みそ、キウイとのあえ物の3品を作り、試食した。参加した70代の女性は「與治兵衛きゅうりのことを、この料理教室で初めて知った。在来作物の調理は難しいイメージがあったが、簡単にできることが分かって良い機会になった。特に水ギョーザがシャキシャキしておいしかった。これから家庭でも温海地域の在来作物を積極的に使っていきたい」と話していた。

 料理教室は先月20日、鼠ケ関公民館でも開かれ、「與治兵衛きゅうりの佃煮(つくだに)」などを作った。保存会によると、與治兵衛きゅうりは9月中頃まで土、日曜を中心に道の駅あつみ「しゃりん」に出荷し、一般販売も行っている。

希少価値の高い「細谷だだちゃ」の収穫を喜ぶ女の子
希少価値の高い「細谷だだちゃ」の収穫を喜ぶ女の子

消費拡大に向け開かれた料理教室
消費拡大に向け開かれた料理教室


2024年(令和6年) 9月5日(木)付紙面より

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酒田・冠水GG場 懸命の復旧作業 1カ月半ぶり再開 プレー楽しむ

 7月25日の記録的大雨で冠水した酒田市営スワングラウンド・ゴルフ場。整備を担う酒田グラウンド・ゴルフ協会(磯野武会長)による懸命の作業で使用できるようになり1日、23回目を迎えた酒田市議長杯GG大会が開かれ、愛好者がおよそ1カ月半ぶりにプレーを楽しんだ。

 山形地方気象台によると、今回の大雨で同GG場近くの下瀬水位観測所では氾濫危険水位(3メートル)を大幅に超え、これまでで最も高い4・03メートルを観測した。8月3日に開催予定だった「酒田の花火」準備のため、道具を入れるプレハブ小屋は撤去していたものの、中央部にある日よけ用ベンチは浸水。「あと少しで堤防道路に水があふれるところだった。こんなに水がついたのを見たのは初めて」(磯野会長)という。

 例年、同GG場が観覧会場となる「酒田の花火」前後に大会日程はなく、同18日に予定していた酒田GG協会長杯大会はグラウンドコンディション不良のため延期。漂着したごみの収集、生い茂った雑草の刈り取り、芝生の整備など磯野会長はじめ協会役員が奔走し、1日の再開にこぎ付けた。

 この日は開催を待ちかねた男女217人が出場。開会行事では磯野会長のあいさつに続き、来賓の佐藤猛市議会議長が選手たちを激励した。「鳥海山」「最上川」の2コース計32ホールで熱戦を展開。愛好者たちはホールポストを目掛けてクラブを振り抜き、球の行方に一喜一憂していた。

 磯野会長は「高い参加率。いかに再開を待ち望んでいたかが分かる。今月には県交歓大会を控え、グラウンドコンディションを最高の状態にしたい」と話した。

好天の下、再開を待ちかねた愛好者がGGを楽しんだ=1日午前
好天の下、再開を待ちかねた愛好者がGGを楽しんだ=1日午前


2024年(令和6年) 9月5日(木)付紙面より

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おいしいワイン 期待込め エルサンワイナリー「蔵開き」 ブドウ栽培から8年目 収穫や作業の安全祈る

 ワイン用ブドウの収穫が始まる鶴岡市羽黒町松ケ岡のエルサンワイナリー松ケ岡(早坂剛社長)の蔵開き豊穣(ほうじょう)祈願祭が3日、ピノ・コッリーナ ファームガーデン&ワイナリー松ケ岡で行われた。

 同ワイナリーは松ケ岡地区の約6ヘクタールで、ヨーロッパ系のワイン用ブドウ8種、約9500本を栽培。さらに同市西荒屋の約1ヘクタールでは甲州を栽培している。収穫は白品種のゲベルツトラミネールを皮切りに9月上旬から11月下旬まで行われ、約10種のワインを造る。今年は5月に降ひょう被害があり、収穫量は1割ほど落ちる見込みだが、今月に入って夜間の気温が低くなったことから、より完熟が進み、良い品質のブドウが採れると期待している。

 祈願祭には関係者約20人が出席。早坂社長らが玉串をささげ、良質なブドウの収穫と醸造期間中の安全を祈った。早坂社長は「ブドウ栽培を始めて8年目で初めての蔵開きを行うことができた。今年もいいワインができる予定。精いっぱい頑張るので期待してほしい」と話していた。

 12日からの収穫を予定しているゲベルツトラミネールはバラやライチウオーターのような華やかな香りの甘酸っぱいブドウ。11月3日に今年のヌーボーとして販売される。

早坂社長らが玉串をささげ良質なブドウの収穫や作業の安全などを祈願した
早坂社長らが玉串をささげ良質なブドウの収穫や作業の安全などを祈願した



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