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荘内日報ニュース


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2024年(令和6年) 3月7日(木)付紙面より

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「美食都市アワード」受賞 鶴岡市 地域固有の食盛り立てる 新たな表彰制度全国から5都市 専門家や料理専門誌が評価

 地域固有の食と食文化を生かしたまちづくりの広がりに向け、先導的な取り組みを展開している都市を表彰する初の「美食都市アワード」に、全国5都市の一つとして鶴岡市が選ばれた。専門家や料理専門誌などが新たに創設した表彰制度で、5日に発表された。鶴岡市は豊富な在来作物や出羽三山の精進料理など独自の食文化に加え、地元の料理人の活躍や産学官が連携して地域の食を盛り立てている取り組みが評価された。

 同アワードは、美食(食の豊かな在り方)をテーマに地方都市の魅力づくりなどを考える「美食都市研究会」と雑誌「料理王国」が共同で創設。橋爪紳也大阪公立大教授を審査委員長に、食と観光を融合したガストロノミーツーリズムに詳しい尾家建生平安女学院大教授ら5人の審査委員が推薦した全国51都市(政令市など大都市を除く)のうち、10都市を候補として選定。地域特有の食に対して意欲的な料理人やレストランの存在、生産者と特産品、自治体の取り組みなどを重点項目に審査し、初の受賞都市に鶴岡市、帯広市(北海道)、金沢市(石川県)、京丹後市(京都府)、雲仙市(長崎県)の5都市を選んだ。

 この日、鶴岡市役所とオンラインで結んで発表会見が行われ、橋爪審査委員長は「在来作物や精進料理などの食文化を継承し、日本の地方都市のローカルガストロノミーの成功事例として、多くの都市から称賛されていることが評価された」と説明した。

 アワードのトロフィーを皆川治市長と会見に同席した市内の料理店の料理人5人が受け取り、皆川市長は「ユネスコ食文化創造都市認定10周年の節目の年に、ガストロノミーツーリズムの聖地と称されている鶴岡市の評価を裏付けるアワードをいただいた。受賞を広くPRしていきたい」、アル・ケッチァーノの奥田政行オーナーシェフは「ガストロノミーの先進地として、みんなが鶴岡をまねしたくなる、そうしたまちにしていきたい」と述べた。

 主催者は今後、公募方式でアワードを実施し、受賞都市によるネットワークを構築して食と観光をつなぐ「美食都市」の取り組みを推進していく。

「美食都市アワード」受賞のトロフィーを手に、記念写真に納まる関係者=5日、鶴岡市役所
「美食都市アワード」受賞のトロフィーを手に、記念写真に納まる関係者=5日、鶴岡市役所


2024年(令和6年) 3月7日(木)付紙面より

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庄内地域 農林水産若者賞3人たたえる

 本年度の「庄内地域農林水産業若者賞」の表彰式が4日、三川町の県庄内総合支庁で行われた。農林水産の各分野で活躍する若い担い手3人に表彰状などが贈られた。

 農林水産業の振興発展と人材育成を目的に、県は農林水産の各分野で活躍する個人やグループに対し、優れた功績や成果、地域課題の解決に向けた取り組みなどを県内4地域ごとに顕彰している。本年度、庄内地域では飯塚卓矢さん(37)=農業、酒田市本楯、伊藤健吾さん(35)=林業、鶴岡市長崎、佐藤裕太さん(30)=農業、庄内町榎木=の3人が受賞した。

 飯塚さんは2010年にUターンし就農。20年に本楯地区の若手農業者有志による新ブランド米研究会「Sanzyu(サンジュ)」を立ち上げ、ドローンを活用したスマート農業に取り組んでいる。また、22年にはJA庄内みどり青年部委員長に就任し、若手農業者のリーダーとして地域農業の振興に貢献している。

 伊藤さんは山形大農学部を卒業後、出身地の長野県で就職したが、再び本県に戻り2018年から作業技術員として出羽庄内森林組合に勤務している。林業の専門的な技能や技術講習を積極的に受講し、これまで26件の資格を取得。ロープを利用した木登りの高度技術「ツリーイング」を有し、出羽三山神社の社木伐採などを任されている。

 佐藤さんは山形大農学部卒業後、2年の研修を経て2019年に就農。同年、庄内の若手生産者グループ「F.A.I.N(ファイン)」に加入し、水稲栽培技術の研さんに励んでいる。21年の「荘内松柏会第74回水稲超高品質米品評会」で最高賞の県知事賞を受賞。昨年、県青年農業士に認定され、県外出身の研修生受け入れや新規就農者向けの相談などに注力している。

 表彰式では村山朋也支庁長が「皆さんの農林水産業への熱い思いや課題へ果敢に挑戦する姿が高く評価された。今後は地域のリーダーとして大いに活躍され、後に続く人たちの模範となり、地域の農林水産業を力強くけん引していただくことを期待する」とあいさつし、それぞれに表彰状と副賞を手渡した。

 その後の懇談では飯塚さんが「地域の人たちが笑いながら農業に臨む環境を整えたい」、伊藤さんが「若者をはじめさまざまな人が山に入ってくれるような環境づくりに励む」、佐藤さんが「今後は超低コスト米の産地化に向けた取り組みを進め、担い手増加につなげたい」とそれぞれ語った。

表彰状を手にする飯塚さん(左から2人目)、伊藤さん(中央)、佐藤さん
表彰状を手にする飯塚さん(左から2人目)、伊藤さん(中央)、佐藤さん


2024年(令和6年) 3月7日(木)付紙面より

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伝統の響き広がる 古典芸能次々と披露 鶴岡 邦楽・邦舞団体合同公演

 鶴岡市内の邦楽・邦舞団体による合同公演「第52回芸能のつどい」が3日、鶴岡市中央公民館で開かれた。琵琶や民謡、大正琴と文化筝による合奏など、伝統ある古典芸能が次々と披露され、来場者を魅了した。

 伝統芸能を未来へつなごうと、関係団体でつくる実行委員会(市川清治委員長)と市教委が毎年開催している。今回は▽錦心流琵琶全国一水会鶴岡支部(琵琶)▽さゞ波会(民謡)▽千川流(日本舞踊)▽こども文化クラブ(文化筝)▽高橋理香筝アンサンブル(筝曲)▽山形県大正琴・文化筝愛好会(大正琴・文化筝)▽庄内謡曲愛好会(謡曲)▽琴古流尺八鶴岡竹友会(尺八)▽藤靜会(日本舞踊)▽宝生流鶴岡五雲会(能楽)▽日本九重流鶴城清吟会(吟詠)▽荘内竹道会(尺八・筝曲)―の計12団体約130人が出演した。

 ステージは錦心流琵琶全国一水会鶴岡支部の琵琶曲「藩校致道館」(詞文・東山昭子、漢詩・土屋竹雨)で幕開け。続いてさゞ波会が民謡「酒田甚句」や「あがらしゃれ」を披露した。このほか、こども文化クラブの子どもたちが文化筝で奏でる「さくら」や、大正琴と文化筝の合奏「最上川舟唄」などが次々と披露され、会場の観客は1曲ごとに大きな拍手を送っていた。

伝統ある古典芸能の数々が披露された「芸能のつどい」
伝統ある古典芸能の数々が披露された「芸能のつどい」


2024年(令和6年) 3月7日(木)付紙面より

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“平安貴族”の気分で 酒田・本間美術館 十二単着付け体験

 十二単(じゅうにひとえ)の着付け体験が2、3の両日、酒田市の本間美術館別邸「清遠閣」で開かれ、来館者たちが平安貴族気分を味わった。

 庄内地域一円で展開中の「庄内ひな街道」(5月上旬まで)のPR活動の一環で、庄内観光コンベンション協会が主催。これまでは子どもの衣装のみだったが、昨年から成人女性の衣装も加えて体験会を行っている。初日は県内外から多くの来館者が訪れ、鶴岡の旧家・風間家、酒田三十六人衆・白崎家の豪華な段飾りなどを見学した後、親子で着付けを体験したり、着用した子どもを記念撮影するなど、平安気分を楽しんでいた。

 母親と2人で体験した伊原彩乃ちゃん(6)=遊佐町藤崎=は「重くて動きにくかったけど楽しかった。おひな様みたいになった」、お母さんは「今年の大河ドラマを見て着てみたいと思っていた。良い歴史体験ができて良かった」とそれぞれ感想を話した。

 同様のイベントは今月の週末、致道博物館、丙申堂(鶴岡市)、山王くらぶ(酒田市)でも行われる。

 問い合わせは同協会=電0235(68)2511=へ。

姉弟で着付け体験を楽しんだ
姉弟で着付け体験を楽しんだ



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