文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2024年(令和6年) 3月9日(土)付紙面より

ツイート

「自動除雪」実証実験 酒田地域課題解決へ活用探る 積雪深監視システムと除雪ドローン組み合わせ

 酒田市とNTT東日本山形支店は7、8の両日、同市の日向コミュニティセンターで、赤外線センサーによる積雪深自動監視システムと除雪ドローンを組み合わせた自動除雪の実証実験を行った。

 この実証実験は、デジタル技術を活用し、地域課題の解決や市民サービスの向上を図ろうと同市と東北公益文科大学、NTT東日本などが2020年11月に締結したデジタル変革(DX)推進に関する連携協定に基づいて行われた。

 自動除雪は、アクセルマーク(東京都、松川裕史社長)の積雪深自動監視システムが赤外線で地面を観測。積雪が3センチ以上になると、クラウドから電子メールを介して情報を受けたエバーブルーテクノロジーズ(東京都、野間恒毅CEO)が開発したスノープラウを装着した除雪ドローンが自動的に動き出し、指定範囲の除雪を行うもの。試作されたドローンは全長約1・3.メートル、幅約0・85.メートル、高さ約1.メートル、バッテリー駆動。積雪約5センチの場合、約4時間で約4500平方.メートルの除雪が可能という。

 自動除雪実証実験は先月中旬に小国町でも行われており、結果を受けて、自動監視システムに遠隔地でも夜間などの稼働状況確認や近くに人がいるなどした場合に停止命令を出すための監視カメラを追加、除雪ドローンもスノープラウ部分を可動式にするなどの改良が加えられた。

 このうち、7日の実験は同センター駐車場で行われ、関係者ら約20人が参加。システムや除雪ドローン間での連携確認や、ドローンに搭載したカメラを活用し、走行軌跡をリモートでチェックするなどした。

 NTT東日本山形支店ビジネスイノベーション部の遠藤宗徳まちづくりコーディネート担当課長は「地域ごとに雪質などが違うので調整は必要だが、除雪ドローンを視覚的に管理できるかを確認した。今回は除雪だが、将来的にはカメラやシステムを組み替えることでクマの監視などにも活用できるのではないか」と話していた。

自動除雪の動作などを確認する関係者=7日
自動除雪の動作などを確認する関係者=7日


2024年(令和6年) 3月9日(土)付紙面より

ツイート

研究と人材育成の拠点 鶴岡 「資生堂ファームラボ」開設

 資生堂(東京)は6日、鶴岡市のサイエンスパークにある市先端研究産業支援センター内に研究活動の拠点とする「資生堂ファームラボ」を開設し、同センターでオープンセレモニーを行った。同パークにある慶應義塾大先端生命科学研究所を起点に多くのベンチャー企業が誕生していることを踏まえ、「鶴岡にはゼロから何かをつくりだす風土と土壌がある」と捉え、同社の研究開発をけん引する次世代リーダー育成の拠点として活用する。

 資生堂は前慶應先端研所長で一般社団法人鶴岡サイエンスパークの冨田勝代表理事とアドバイザリー契約を結んで研究員への助言・指導を受けているほか、2022年6月には慶應先端研との間で、イノベーション創出や人材育成に関する包括連携協定を締結。若手研究者2人を派遣し、同センターの一室に入居した。

 内装や設備を整えて開設されたファームラボ(広さ約70平方メートル)は、既存の考え方に縛られずに自由に研究活動を行うという「放牧」のコンセプトで、牧場をイメージした内装を採用。センター内に入居する多様な研究機関やバイオベンチャー企業の関係者との交流を深める考え。

 派遣されている研究員2人が、引き続き腸内細菌や漢方に関する研究を進めるほか、横浜市にある研究開発拠点の研究者たちの研修の場としても活用する。研究者から、「普通はゼロ点」「脱優等生」といった“冨田イズム”を体感してもらうことで、資生堂の企業文化とは異なる文化に触れ、イノベーション創出に求められる「ゼロから何かをつくる」土壌に浸ってもらう。

 セレモニーには、先端研や先端研発ベンチャー各社、地元企業などの関係者約50人が出席。資生堂の佐藤潔みらい研究グループマネジャーは「道のないところを進むといった感じで、鶴岡の地には何かがある。このラボを拠点にさまざまな関係者と交流することで、資生堂にさらなるイノベーションを生み出す人材を育てたい」と語った。

オープンセレモニーで関係者に公開された「資生堂ファームラボ」=鶴岡市先端研究産業支援センターF棟
オープンセレモニーで関係者に公開された「資生堂ファームラボ」=鶴岡市先端研究産業支援センターF棟


2024年(令和6年) 3月9日(土)付紙面より

ツイート

第2回グローバルバレエコンペティションin鎌倉 主濱杏祐花さん(朝六小6年)P2部門最優秀

 先月に神奈川県鎌倉市で開催された全国規模のバレエコンクール「第2回グローバルバレエコンペティションin鎌倉」で、鶴岡市のバレエ教室「レーヴ・バレエスタジオ」(真田優さん主宰)に通う主濱杏祐花(しゅはまあゆか)さん(12)=朝暘六小6年=がP2部門で最優秀賞(第1位)を受賞したほか、スタジオ生2人が入賞。さらに主宰する真田さんが指導者賞を受けた。

 同コンペティションは若いダンサーを対象としたバレエコンクール。舞台上でしか得られない経験を積んでもらおうと事務局が昨年から開催している。プレコンクール(P、バレエシューズ、トーシューズどちらでも可)、コンクール(C、トーシューズ着用)の2部門があり、それぞれ年代によってプレコンクールは6ブロック、コンクールは4ブロックに分かれている。

 レーヴ・バレエスタジオは、4歳からバレエを始め、スワンバレエスタジオ(酒田市)でミストレスを務めた真田さんが2021年7月に開設。子どもから一般までスタジオ生は鶴岡市の「ファラジスペース」でレッスンを重ねているほか、年間を通し各種コンクールにエントリーしている。同スタジオは昨年10月、鶴岡市芸術文化協会に加盟、地域の芸術・文化振興にも深く携わっている。

 コンクールは先月10、11の両日、鎌倉市の鎌倉芸術館で行われた。P2部門は小学6―中学1年が対象。「卒業舞踏会よりバリエーション」を披露した主濱さんは同部門で最優秀賞(第1位)、C2部門でも優秀賞を獲得。主濱さんの最優秀賞受賞に伴い、真田さんは指導者賞を受けた。スタジオからはこのほか、矢野日詩(ひなた)さん(12)=羽黒小6年=がP2、C2両部門で優秀賞、主濱さんの姉、嘉乃(よしの)さん(14)=鶴岡一中2年=がC3部門(中学2、3年)で奨励賞をそれぞれ受賞した。

 3人とも就学前にバレエを始めた。指導する真田さんは「他県で行われる講習会にも参加するなど練習熱心。日々バレエに関する学びを深めている」とたたえる。間もなく中学生になる杏祐花さんは「勉強など忙しくなるが、正しい動きができるよう基本を重点に練習する」、矢野さんは「勉強と両立し、観た人の心に残る踊りができるよう毎日のレッスンに集中し取り組む」と。嘉乃さんは「一回一回の練習を大切にし、手先足先を伸ばせるよう努力したい」と語った。

最優秀賞の主濱杏祐花さん
最優秀賞の主濱杏祐花さん

優秀賞の矢野日詩さん(左)奨励賞の主濱嘉乃さん
優秀賞の矢野日詩さん(左)奨励賞の主濱嘉乃さん


2024年(令和6年) 3月9日(土)付紙面より

ツイート

能登地震被災者支援に 余目中生徒会が義援金贈る

 庄内町の余目中学校生徒会執行部(松浦嶺桜(れお)生徒会長、14人)は6日、能登半島地震の被災者支援に向けた義援金10万4202円を日本赤十字社県支部庄内町地区長を務める富樫透町長に寄託した。

 「他人事にしない」をテーマに掲げ執行部メンバーは1月下旬の3日間、能登半島地震被災者支援に向けた募金活動を展開。放送やお便りとともに、「あいさつ運動」の際にも広く他生徒に呼び掛け。集まった募金に昨年から展開してきたアルミ缶回収の売却益を加え、託することにした。

 この日はいずれも執行部メンバーで2年の渡部愛美(まなみ)事務局長(14)、渡邉愛心(あこ)保健委員長(14)、齋藤笑那(えみな)環境委員長(14)が担当教諭と共に町役場を訪問。3人が「他人事にせず、自分事と考えて行動した。少しでも被災者の役に立ってほしい」と述べ、富樫町長に託した。

 義援金は硬貨が多く、受け取った富樫町長は「思いが詰まっており、重い」と第一声。そして「今回の活動の気持ちを忘れずにさらに頑張ってください」と呼び掛けた。

 一方、被災者支援に向けて先月15日には同町の余目第二小学校(冨樫由紀子校長)の児童会も2万6643円を日赤庄内町地区に寄託した。

富樫町長(左)に義援金を託す余目中生徒会執行部メンバー=6日
富樫町長(左)に義援金を託す余目中生徒会執行部メンバー=6日



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

 
■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

Loading news. please wait...

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field