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荘内日報ニュース


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2024年(令和6年) 3月24日(日)付紙面より

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“違反キャップ”アート ごみ分別呼び掛け 上郷小児童が制作 鶴岡・くるりん館

 ペットボトル回収の違反キャップを使った「キャップアート」が21日、鶴岡市のリサイクルプラザくるりん館で行われた。上郷小学校の児童が参加し鶴岡市のエコキャラクター「みどりちゃん」を仕上げた。

 ごみの正しい分別を市民に呼び掛けようと、くるりん館が上郷小の子どもたちに制作を呼び掛けた。材料にしたのは黄色い指定ごみ袋に取り外さないまま入れられたペットボトルのキャップ。いわば「違反ごみ」のことで、リサイクルプラザの作業員が手作業で外した3136個を用意した。さらにキャップを赤や白、緑などの色ごとに分別。集まった子どもたちが「みどりちゃんカラー」に合わせてボンドで接着した。

 リサイクルプラザの担当者は「以前と比べてごみの分別はだいぶ良くなってきたが、まだペットボトルにキャップやラベルを付けたまま回収袋に入れるケースが多い。協力をお願いしたい」と話した。

 前回のキャップアートでは「大寶館」を題材に作った。完成した「みどりちゃん」は館内に展示する予定。

「違反キャップ」を材料に「みどりちゃん」を制作する子どもたち
「違反キャップ」を材料に「みどりちゃん」を制作する子どもたち

前回制作した「大寶館」のキャップアート
前回制作した「大寶館」のキャップアート


2024年(令和6年) 3月24日(日)付紙面より

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庄内でバラが愛されるのは 鶴岡公園、あつみ温泉への移植解説

 東北公益文科大大学院、鶴岡市(致道ライブラリー)、慶應義塾大先端生命科学研究所の連携企画「なぜ薔薇は愛されるのか~西洋のバラ・庄内のばら~」講演会が20日、同市の同大学院ホールで行われた。鶴岡市のバラ園の歴史や、昔と現代の西洋バラの違いなどについて市民たちが学んだ。

 鶴岡市の“知の拠点”鶴岡タウンキャンパスでの講演を通し、「庄内地域で大切に守り育て、未来につなげていきたいもの」について市民が考える機会を提供しようと3者が連携して企画。鶴岡市民を中心に40人が聴講し、オンラインで20人が参加した。

 初めにあつみホテル温海荘支配人で温海温泉旅館組合の若松邦彦理事長が「なぜ薔薇は愛されるのか~鶴岡のばら~」と題し講演。若松理事長は庄内唯一のバラ園・あつみ温泉ばら公園について「1963年に相撲場を整備してつくられた。現在の噴水は土俵があった場所で、観覧席だった場所にバラが植栽された。2012年に鶴岡公園の酒井家ゆかりのバラが移植され、現在は90種約3000株となっている」と説明した。

 また、「鶴岡公園のバラはもともと酒井家16代忠良(ただなが)氏が致道博物館内で自ら育てたもの。のちに博物館の整備事業のため鶴岡公園東側に移植され、2012年には同公園再整備計画により一部があつみ温泉ばら公園に移植された。3年後には約200株が温泉街の県道沿いに移され、毎年観光客の目を楽しませている」と解説。

 鶴岡でバラが愛される理由については「昭和50年代ごろまで鶴岡ばら会という団体があり、会員数は約350人。忠良氏が自ら汗を流して大切にバラを育てる様子を知った市民が『私たちも育ててみよう』と流行したのではないかと考えている」と見解を述べた。

 続いて東北公益文科大の遠山茂樹名誉教授が「なぜ薔薇は愛されるのか~西洋のバラ~」の演題で講演。西洋バラの歴史について「19世紀を境にバラの栽培は大きく変わる。これは中国原産の四季咲きバラや日本の野生バラが欧州に渡り、交配により現在のような色鮮やかなバラが誕生し、品種改良も進んだ」と解説した。

 さらに、19世紀以前の“オールド・ガーデン・ローズ”について、絵画の中に描かれたバラを例に挙げながら「アルバ種など白バラが中心で、唯一ガリカ種が赤かった。観賞用だけでなく香料や料理、薬などにも使われ、特に『ドッグ・ローズ』の異名を持つカニナ種はビタミンCを含有し、万能薬として用いられた」と述べた。

温海温泉旅館組合の若松理事長(右)東北公益文科大の遠山名誉教授
温海温泉旅館組合の若松理事長(右)東北公益文科大の遠山名誉教授

市民が庄内や西洋のバラの歴史などについて学んだ
市民が庄内や西洋のバラの歴史などについて学んだ


2024年(令和6年) 3月24日(日)付紙面より

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技の日本一競う「技能グランプリ」日本料理部門 須田さん(沖海月料理長)初の銅メダル獲得

「技」の日本一を競う第32回技能グランプリ大会(福岡県など、2月)の日本料理部門に山形県代表として出場した鶴岡市立加茂水族館魚匠ダイニング沖海月の須田剛史料理長(48)が銅メダルを獲得した。全国有名ホテルや専門店の料理人が集まり頂点を競う高いレベルの競技会。須田料理長は「すごい面々の中で上位入賞することができ、素直にうれしい」と喜びを語った。

 日本料理部門には全国の精鋭約30人が出場した。課題料理は▽ヒラメのお造り(1時間)▽煮物わん(40分)▽酢の物(40分)▽創作料理(1時間)―の4品。盛り付けの美しさや食材の扱い方、調理の手順と基準がきちんと守られているか、調理場の衛生面など細かく審査された。

 須田料理長が同大会に出場したのは4回目。これまで敢闘賞を受賞したが、メダルの獲得は初となった。特にヒラメのお造りは審査員から高い評価を受けたという。
 須田料理長は「緊張することもなく、いい状態の中で大会に臨めた。昨年11月下旬から3カ月間、訓練を重ねたがヒラメのお造りは練習以上の成果を上げられたと思う」と話した。

銅メダルと表彰状を持つ須田料理長
銅メダルと表彰状を持つ須田料理長

須田料理長が仕上げたヒラメのお造り。出場者の中でトップ評価を受けた
須田料理長が仕上げたヒラメのお造り。出場者の中でトップ評価を受けた


2024年(令和6年) 3月24日(日)付紙面より

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英語で接客 おもてなし 酒田で小学生 ホテルの仕事体験

 庄内地方の児童たちが接客の仕事を体験する「グローバルキッズホテル」が22日、酒田市のホテルリッチ&ガーデン酒田(熊谷芳則社長)で行われ、「おもてなし」や英語での接客方法を学んだ。

 国立青少年教育振興機構が展開している「子ども夢基金助成活動」の一環として、松若中央学院(同市若竹町一丁目、板垣聖子学院長)が児童たちから職業への関心を持ってもらうとともに、英語に興味を持つきっかけにしてもらおうと、同ホテルの協力で企画した。

 この日は酒田、鶴岡両市から小学1―6年生計20人が参加。はじめに同ホテルの阿部雅之総務部長らが今年2月にタイ王国政府関係者が酒田を訪れた際の映像を流して「おもてなし」の様子を紹介した後、児童たちはタイ語で「こんにちは」、英語で「滞在を楽しんで」など接客で使う言葉を練習した。

 その後、児童たちは英語での接客を体験。ホテル入り口でタイからの観光客に扮(ふん)したスタッフたちに、「may I carry your luggage?(荷物をお持ちしましょうか)」と英語で話しかけるなど笑顔で接客を行っていた。

 その後、ホテル内の縁日コーナーで屋台の売り子を体験。「how many do you need?(いくつ必要ですか)」など話しながら、チョコバナナや射的を楽しんでいた。

 参加児童の一人、信坂光希(みつき)さん(9)=鳥海小3年=は「英語で『荷物を運びますか』と話すのと、受け取りながらあいさつするのが難しかった。学校の外で外国の人に会ったら、元気にあいさつしたい」と話した。

英語での接客を体験する児童たち
英語での接客を体験する児童たち



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