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2024年(令和6年) 3月17日(日)付紙面より

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常念寺の“大時計”県文化財に 旧西田川郡役所塔時計 国産最古 時の大切さ伝える

 県文化財保護審議会(伊藤清郎会長)は15日、鶴岡市睦町の常念寺が所有する「旧西田川郡役所塔時計」などの文化財3件を、新たに県有形文化財に指定するよう知事に答申した。県公報での告示を経て正式に決まる。

 旧西田川郡役所塔時計は、東京日本橋で時計店を営み、著名な時計技術者だった3代目・金田市兵衛によって1880(明治13)年5月に製作され、初代県令・三島通庸が建設を命じて81年に落成した同郡役所の塔屋に設置された。文字盤直径約98センチ、高さ約2・5メートルの振り子式時計。強風が振り子に影響し、たびたび誤差が生じたため、時を告げる鐘をついていた常念寺に移設されたと伝えられる。現存する国産の塔時計の中で日本最古と考えられるという。

 常念寺は毎年「時の記念日」(6月10日)に合わせて、隣接する常念寺保育園の園児を見学に招き、塔時計の歴史や時間の大切さを伝えている。1984(昭和59)年には鶴岡市有形文化財に指定された。

「時の記念日」に合わせて毎年、保育園児が見学に訪れている「旧西田川郡役所塔時計」=鶴岡市・常念寺
「時の記念日」に合わせて毎年、保育園児が見学に訪れている「旧西田川郡役所塔時計」=鶴岡市・常念寺

文字盤の裏側にある機械装置(県提供)
文字盤の裏側にある機械装置(県提供)


2024年(令和6年) 3月17日(日)付紙面より

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鶴岡雛菓子モチーフデザインコンテスト 色彩豊か 入賞3作品たたえ表彰

 鶴岡市内の中高生を対象に募集した「鶴岡雛菓子モチーフ・デザインコンテスト」の表彰式が16日、同市の荘内神社参集殿で行われた。書類審査と投票などを経て選ばれた最優秀、優秀、優良の各受賞者に表彰状などが贈られた。

 同コンテストは鶴岡食文化創造都市推進協議会(会長・皆川治市長)主催。昨年12月25日から1カ月間にわたり、「鶴岡の特徴を表すもの」をテーマに雛菓子のモチーフデザインを募集したところ、117人から計151点が寄せられた(1人3作品まで応募可)。1次審査は審査員7人の評価で選ばれた上位3作品が最終審査に進んだ。最終審査はSNSでの投票や、市役所や鶴岡駅前のFOODEVERに設置したパネルへのシール貼り付けで順位を決定した。

 この結果、最優秀賞に鶴岡三中1年の半澤音峰さん(13)、優秀賞に庄内農業高3年の齋藤紗希子さん(18)、優良賞に羽黒高1年の阿部みなみさん(15)がそれぞれ選ばれた。鶴岡菓子協同組合が協力し、各デザインを基に組合員の菓子職人が練り切りで作った雛菓子が会場に飾られた。

 半澤さんの作品「化け物祭り~3年間の秘密~」は鶴岡を代表する天神祭の編み笠と徳利をモチーフにした。齋藤さんの作品「温海かぶの収穫」は漬ける前のカブの赤い実と白い断面、黄色の花を鮮やかな色彩で表現。阿部さんの作品「獅子踊り」は同市渡前地区の獅子踊りをモチーフに、ユーモラスで生き生きとした動きをデザインした。

 表彰式では皆川市長が「今年は鶴岡市がユネスコ食文化創造都市に認定されて10年の節目。次世代に伝統菓子を継承するためふさわしいコンテストとなった」とあいさつし、各受賞者に表彰状を手渡した。

 3人は「天神祭をもっと多くの人に知ってもらえるようデザインした」「漬ける前の赤カブの中身は白で、実の赤さとの対比を考えた」「渡前地区の獅子踊りは担い手不足で披露できなくなった。伝統文化を忘れないためデザインした」とそれぞれデザインの動機などについて語った。

受賞作品の「化け物祭り」(中央)、「温海かぶの収穫」(左)、「獅子踊り」
受賞作品の「化け物祭り」(中央)、「温海かぶの収穫」(左)、「獅子踊り」

コンテストで受賞した半澤さん(前列中央)、齋藤さん(同左)、阿部さん
コンテストで受賞した半澤さん(前列中央)、齋藤さん(同左)、阿部さん


2024年(令和6年) 3月17日(日)付紙面より

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優しい音色 ラウンジ響く 立川複合拠点施設 酒フィル弦楽四重奏ミニコンサート

 弦楽四重奏ミニコンサートが14日、庄内町狩川の立川複合拠点施設1階ラウンジで行われ、施設利用者らがコンサートホールとは違う優しい音色を楽しんだ。

 酒田フィルハーモニー管弦楽団に所属する蛸井美羽鳥さん(バイオリン)、榎本美由紀さん(同)、堀寿人さん(ビオラ)、依田潤一さん(チェロ)の奏者4人によるグループ「ソレーラ・ストリングス」が、同施設のミニホールで月1回程度練習している縁で、狩川地区の住民による地域運営組織「風来風流(からふる)の会」(石川俊一会長)が今年初めて企画。住民ら約50人が演奏に耳を傾けた。

 この日のミニコンサートはバッハ作曲「主よ人の望みの喜びよ」で幕開け。楽器を紹介しながら、ディズニー映画より「星に願いを」「いつか王子様が」、モーツァルト作曲「アイネ・クライネ・ナハトムジーク第一、第三楽章」、故八代亜紀さんの「舟唄」を披露。1曲終わるごとに詰め掛けた参加者から大きな拍手が送られていた。参加者の一人は「コンサートホールではない身近な場所ですてきな演奏を聴くことでき、ありがたい」、依田さんは「このコンサートのために改めて練習した。機会があればまた開催したい」とそれぞれ話していた。

立川複合拠点施設のラウンジで行われたミニコンサート
立川複合拠点施設のラウンジで行われたミニコンサート


2024年(令和6年) 3月17日(日)付紙面より

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それぞれの進路に向け新たな一歩 鶴岡高専卒業式172人巣立つ

 鶴岡市の鶴岡工業高等専門学校(太田道也校長)の本科第57回卒業証書授与式と専攻科第20回修了証書授与式が15日、同市のグランドエル・サンで行われた。学友と共に勉学や研究に励んだ卒業生、修了生がそれぞれの進路に向けて新たな一歩を踏み出した。

 式典には卒業生156人と修了生16人のほか教職員と保護者など約300人が出席。太田校長が本科創造工学科4コースと専攻科生産システム工学専攻3コースの各代表学生に証書を手渡し、「コロナ禍や急速なデジタル化で皆さんの在学中に世界情勢は大きく変革した。ウイルス研究もデジタルに関連する研究も科学者、技術者のイノベーションが重要で、その人材はまだまだ不足している。皆さんはグローバル意識を高く持ち、世界で活躍する研究者、技術者と切磋琢磨(せっさたくま)してほしい」と式辞を述べた。

 在校生代表の藤井聖大さん(電気・電子コース4年)の送辞に続き、卒業生を代表して元木一翔さん(電気・電子コース5年)が答辞で「コロナ禍など大きな困難を乗り越えることができたのは互いに切磋琢磨し、支え合うことのできる素晴らしい仲間たちのおかげ。仲間と励んだ学びと結んだ絆は一生の財産で、これからの人生でも必ず支えとなる。鶴岡高専で得た知識や技術を生かし、分野の垣根を越えて協力し、これから出会う困難に立ち向かっていく」と決意を述べた。

卒業生、修了生の各コース代表者が証書を受け取り、新たな一歩を踏み出した
卒業生、修了生の各コース代表者が証書を受け取り、新たな一歩を踏み出した



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