2025年(令和7年) 1月15日(水)付紙面より
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鶴岡市の加茂水産高校の生徒と渚の交番カモンマーレの調理スタッフが庄内浜で水揚げされたアオリイカを素材に「揚げピザ」を作った。商品タイトルは「加茂港の玉手箱」。今月19日に上山市の「道の駅やまがた蔵王」で行われる山辺高校とのタイアップイベントで販売する。
「加茂港の玉手箱」は昨年に考案した「加茂イカブラックドッグ」(イカ墨ソーセージを挟んだホットドッグ)に続く第2弾。庄内浜で取れる魚介類のおいしさをアピールしようとカモンマーレの調理スタッフの指導を受けて開発した。
調理を担当したのは加茂水産高海洋技術科の佐藤来夢(らいむ)さん(3年)と長谷部雷(らい)さん(3年)。昨年9月、小型定置網で漁獲し急速冷凍したアオリイカを使ってピザ生地で包んで揚げた。一見するとタコ焼き風。イカを大き目にぶつ切りして存在感と食感を引き出した。
長谷部さんは「自分で言うのもおかしいが、おいしく仕上がった。点数を付ければ90点。うまくできたと思う」とにっこり。佐藤さんは「ただ漁獲体験するだけでなく加工技術(調理)も学ぶことができたのが良かった。揚げ方のタイミングが難しかったが(タイアップイベントでは)完売を目指したい」と意気込む。
活動を見守った加茂水産高の担当教諭は「カモンマーレさんとの共同企画だが生徒たちにとってスキルアップにつながるとてもいい取り組み。今後は庄内浜の低利用魚などをテーマにした加工体験にもチャレンジできればと思う」と語った。
「加茂港の玉手箱」の完売目標は150個。3個入り500円で販売する。