2025年(令和7年) 1月29日(水)付紙面より
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本県が誇る多様なラーメンとそばの魅力を発信するイベント「『ラーメン県そば王国』inさかた」が25日、酒田市のホテルリッチ&ガーデン酒田で開かれ、多くの人でにぎわった。
本県の麺文化の魅力を広く発信し、知名度向上や誘客促進を図ろうと県は2023年10月に「ラーメン県そば王国」の商標登録を特許庁に申請、昨年8月に登録された。同年山形市で開催した記念イベントに続き、地域のにぎわい創出につなげようと酒田市民有志や民間事業者らで組織する実行委員会(小田かほる委員長)が初めて企画した。
この日は▽山形鶏プルチキン(山形市)▽尾花沢そば街道(尾花沢市)▽アル・ケッチァーノ(鶴岡市)▽中華そば雲ノ糸(同)▽酒田のラーメンを考える会(酒田市)―の5店舗・団体がブースを構え、自慢のラーメンやそば計約2500食を提供。スタートとともに来場者たちは続々と目当てのブースに並び、昼食時には家族連れなど多くの人で会場のテーブルは満席に。「おいしい」「好みの味」など口々に話しながら食べ比べを楽しみ、ラーメンやそばを頬張っていた。
市内から家族7人で訪れていた30代男性は「ラーメンとそばの3種類を食べた。だしなどに違いがあってどれもおいしい。子どもが小さいので、屋内でゆっくり食べられるのはありがたい」と。4歳の長女は「全部おいしい」と笑顔で話していた。
会場には地元の日本酒や県内のクラフトビール、酒田米菓の物販ブースもあり、来場者たちが思い思いに楽しんでいた。小田委員長は「ラーメンとそばを通して、多くの人に山形県の食文化や魅力を知ってもらうきっかけになれば。来年以降の継続的な開催も検討していきたい」と話した。