2025年(令和7年) 1月31日(金)付紙面より
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全国規模のコンクール「お弁当・お惣菜(そうざい)大賞2025」で懐石料理店などを経営する山形優味(ゆうび)(鶴岡市錦町、丸山環社長)の出品作が弁当部門と今回新設された魚弁当部門で全国1位の最優秀賞に輝いた。ダブル受賞は2年連続。
同コンクールは全国スーパーマーケット協会が主催する中食産業の最新情報を発信する商談展示会で発表されるもので、2月12日から14日まで、千葉市の幕張メッセで開催される。弁当やスイーツ、サラダ、麺など11部門があり、それぞれ「スーパーマーケット」と「専門店・CVS(コンビニ)他」に分けて審査した。主催者発表で、全国から計1万5256点が出品され、うち弁当部門には2497点、魚弁当部門に1042点の応募があった。
「専門店・CVS他」で山形優味が受賞したのは、弁当部門の「行楽弁当」と魚弁当部門の「魚づくし弁当」。「行楽弁当」は山形牛のローストビーフ、焼きザケとイクラなどで、肉も魚も楽しめる豪華な一品。「魚づくし弁当」はヒラメの昆布締めやタラとイシモチのさつま揚げなどの他、フライや天ぷらなどバリエーション豊かに仕上げた。いずれも9割以上、県産の食材を使い、調味料も庄内産にこだわり、薄味にした。米もそれぞれ「つや姫」と「雪若丸」を使用した。
2022年の同コンクールお弁当部門で最優秀賞、23年の同部門で優秀賞、24年にはおにぎり部門と天ぷら部門で最優秀賞。ダブル受賞は2年連続、表彰を受けるのは4年連続となる。
丸山社長は「山形産の食材が素晴らしいことを全国にアピールできて本当にうれしい。お祝い事や集まりに適した弁当で、ちょっとしたぜいたくを味わってほしい」と話し、さらに本年度の鶴岡市卓越技能者に選ばれたことで「春には三越でお弁当の催事に引き合いが来ている。今後も鶴岡、庄内の食材を広めていきたい」と抱負を語った。コンクールの表彰式は2月12日に展示会場で行われる。
今回受賞した「行楽弁当」は2780円、「魚づくし弁当」は2500円(いずれも税込み)で、2月2日(日)から販売を行う。3日前までの予約が必要。申し込みは同系列店の「鈴なり」=電0235(26)0135=へ。
さらに、ダブル受賞を記念して、同市錦町の「鶴岡料理すず音」で同日から、ランチタイムで「すず音膳」2500円と「至高膳」3500円(いずれも税込み)の提供を始める。予約は前日まで「すず音」=電0235(22)3231=へ。