2025年(令和7年) 2月1日(土)付紙面より
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庄内町社会福祉協議会(奥山賢一会長)が、JAあまるめ(佐藤一彦組合長)と「障害者多機能型施設ひまわり園」(高橋克幸園長)と協力し、農福連携として取り組んでいるサツマイモを使った新スイーツ4品が完成した。30日に試食会が町新産業創造館クラッセで行われ、関係者がスイーツを味わいながら意見交換した。
クラッセのアンテナレストランスペースに、昨年6月からひまわり園など町内の障害者福祉サービス事業所3施設で手作りしたケーキやプリンを販売する「喫茶コーナー」がオープンしている。
こうした取り組みの中、JAあまるめ女性部メンバー5人で組織し、干し芋作りを行っている「土の子グループ」(今井ちや子代表)が、昨年10月に「紅はるか」約20キロを町社協へ寄贈。これを使ってお菓子作りができないかと町社協を通じ、ひまわり園に提案した。同園ではスタッフと通所者4人が昨年10月から1月中旬まで試作を進め、サツマイモの風味を生かした新スイーツ4品を完成させた。
試食会には奥山会長、佐藤組合長、今井代表のほか、東北公益文科大の澤邉みさ子教授と、社会福祉の現状と課題について研究する澤邉ゼミの学生ら6人など約20人が参加。「こめっこクッキーさつまいも味」「さつまいもを使ったフィナンシェ」「レアチーズケーキ+いもようかんの2層ケーキ」「さつまいもケーキ」の4品を試食。参加者は「クッキーは固くないので幅広い年代が食べられる。四角だけでなく、いろいろな形があれば楽しい」「チーズケーキと芋ようかんは相性がいい」などと味を確かめながら意見交換した。
今井代表は「軽い気持ちで相談したが、立派なスイーツになって驚いた」、奥山会長は「町社協だけではできないことが多い。関係団体の得意分野を生かしながら新しいものを生み出していきたい」とそれぞれ話していた。
町社協では今後、関係団体や大学生らの協力を得ながら、スイーツのネーミングや販売時期・場所などの検討を進め、新しいサツマイモが収穫される今秋までにスイーツを提供できる体制づくりを進めたいとしている。