2025年(令和7年) 3月16日(日)付紙面より
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タイ中西部のカンチャナブリ県にある「子どもの村学園」へ国際交流事業の一環で派遣される鶴岡市内の中高生8人が14日、市役所を訪れ、皆川治市長に派遣へ向けての抱負を語った。
同学園は首都バンコクから車で2―3時間ほどにある。孤児や貧困家庭の児童を受け入れる児童養護施設を兼ねた学校で、財団によって1979年に設立された。88年度~2001年度まで庄内国際交流協会、2002年度から旧朝日村が主催し06年度までの19年間で延べ約250人の中高生が派遣されている。寄宿型の同学園では現在、子どもたちと教職員合わせて150人ほどが自給自足の共同生活を送っている。
5年前、鶴岡・タイ「子どもの村学園」友好協会(安達一春会長)が中心となって派遣再開を計画したがコロナ禍で中止となり、昨年度17年ぶりに実現した。本年度の募集には市内の中高生15人から応募があり、面接や作文の選考で8人の派遣が決まった。メンバーは鶴岡五中の2、3年生各1人と致道館、鶴岡中央、羽黒の各高校1、2年生計6人。友好協会の会員と市職員が引率、同行する。
安達会長や引率者と市役所を訪れた8人は「タイと日本の共通点をたくさん見つけたい」「異文化交流の体験を自身の将来につなげたい」「タイの子どもたちを心から笑顔にできるような活動をしたい」など派遣への思いを述べ、皆川市長が「一生記憶に残る貴重な経験になる。体調管理をきちんとして、大いに交流してきてほしい」と激励した。
派遣団一行は18日に出発し、24日に帰国する。滞在期間中は同学園に3泊し現地の子どもたちと生活を共にして交流するほか、旧日本兵の慰霊塔、戦争博物館、寺院などを視察する予定。リーダーとなる致道館高2年の落合優成さん(17)は「もともとタイと日本は文化や経済などで深いつながりを持つが、日常でタイの話題となることは少ない。現地で経験してきたことを鶴岡で広めていければ」と話した。