2025年(令和7年) 3月18日(火)付紙面より
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荘内日報社(橋本政之社長)主催で長年にわたって親しまれた「チャリティー芸能大会」を継承した「荘内芸能大会」が16日、鶴岡市の荘銀タクト鶴岡で開かれ、大勢の“芸能大会ファン”が来場し、8時間近くにわたって繰り広げられる歌と踊りの愛好者による華やかなステージを堪能した。
チャリティー芸能大会の歴史は古く、1975(昭和50)年に鶴岡大会を皮切りにスタート。鶴岡の10回を記念して84年に酒田大会、さらに酒田の20回に合わせて庄内(当初は余目)大会を創設。年末・新春恒例の「芸能の祭典」として地元の「スター」が踊りと歌で大勢の観客を魅了してきた。長年にわたって司会を務めた高橋弘哉さん=酒田市日の出町二丁目=の名調子を楽しみにしていたファンも多かった。
2019年12月に酒田市の希望ホールで行われた第36回酒田大会を最後に、その後の新型コロナウイルス感染拡大に伴い全ての大会が中止になった。「歴史と伝統ある日報の芸能大会の火を消したくない」という高橋さんの呼び掛けに踊りやカラオケなどの団体が賛同し、実行委員会(委員長・高橋さん)を組織。22年11月、実行委と荘内日報社の共催で新たな芸能の祭典を開催した。
3回目となった今回は、荘銀タクト鶴岡では初の開催となり、80のプログラムに子どもから高齢者まで計約200人がタクトのステージに登場。演歌やヒット歌謡曲で自慢ののどを披露したほか、舞踊やフラ、よさこいではそろいの衣装で華やかな舞を繰り広げ、大きな拍手が送られた。舞台上には「お花」も飛び交うなど以前と変わらない芸能大会の盛り上がりを見せていた。
いずれもプロの演歌歌手で、昨年にデビュー10周年を迎えた鶴岡市出身の佐藤善人さん(テイチク)、酒田市出身の桜井けいさん(日本クラウン)、佐賀県出身の岡ゆう子さん(キングレコード)がゲスト出演し、来場者を喜ばせた。