2025年(令和7年) 3月22日(土)付紙面より
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宇宙を身近に感じてもらう企画展「庄内から宇宙へepisode5―月面基地へ出発!―」が鶴岡市の鶴岡アートフォーラムで開かれている。“月面基地”をキーワードに、バーチャルリアリティ(VR)での宇宙飛行士体験や月面探査車に見立てたラジコンやロボットの操縦などのイベントが繰り広げられ、大勢の家族連れでにぎわっている。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)関連企業で勤務経験がある東京都出身の佐藤涼子さん(39)=鶴岡市在住=が代表を務める「鶴岡スペースステーション」主催。企画展は第1~3回を旧加茂小学校体育館で開催し、前回から鶴岡アートフォーラムへ会場を移した。
地元庄内や県外の企業、団体の協力を得て多くのイベントブースが会場に開設された。このうちGIS(地理情報システム)やVRを扱うアインテック(鶴岡市末広町)はVRによる「月面基地を出発して宇宙飛行」の体験コーナー(10歳以上対象)を設置。大人も子どももVRゴーグルを装着し、無重力空間を体験した。
会場中央には新聞紙や厚紙で制作した月面クレーターが出現。鶴岡スペースステーションのスタッフが2日掛かりで設置したもので、佐藤代表がNASA主導の月面探査プログラム「アルテミス計画」などについて家族連れに解説した。
展示初日の20日に来場したいずれも東郷小4年の高橋律貴君(10)と成田遥君(10)は「宇宙のことをたくさん知ることができてうれしい」「展示を見て宇宙のことをもっと知りたくなった」と笑顔。また、佐藤代表は「初日からたくさんの家族連れが足を運んでくれた。少しでも宇宙に興味を持ち、身近に感じてほしい」と話していた。展示は23日(日)まで。