2025年(令和7年) 3月25日(火)付紙面より
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鶴岡市立図書館(五十嵐恭子館長)で23日、「鶴岡雛菓子作り体験」が行われた。図書館を舞台にさまざまな展示やイベントをリレー形式で行う「図書館リレー企画」の一環で、大勢の親子連れが参加し鶴やイチゴなどのひな菓子作りを楽しんだ。
リレー企画の第1弾はテーマに「鶴岡の食文化」を取り上げ、館内に関連本を展示。このほか親子で鶴岡の伝統的な食文化に触れる体験イベントを開催した。
ひな菓子作り体験は午後2時から30分区切りで4回実施。1回につき定員10人としていたが、申し込みが多くキャンセル待ちも出たという。4回で計40人の予定だったが倍近い約70人が参加。講師は住吉屋菓子舗(鶴岡市上畑町)の本間光雄店主(90)と5代目の三英さん(62)が務めた。
初回は親子連れなど7組18人が参加。鶴岡のシンボルの鶴や図書館にちなんだ見開きの本、お内裏さまとおひなさま、イチゴの5種類から1人1、2個を選んで作った。いずれも体験用で扱われたことはなく、今回のリレー企画限定デザインという。
光雄さんと三英さんの指導を受けながら、親子やきょうだいが一緒に練り切りを手で丸めたり、三角のへらで切れ込みを入れたりと和菓子職人の技術を学んだ。見開き本のひな菓子を作った五月女夏芽さん(8)=朝一小2年=は「教えてもらったので難しくなかった。お母さんが作った鶴もどっちも食べたい」と笑顔を見せていた。