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2025年(令和7年) 3月25日(火)付紙面より

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笑顔でお別れ 小堅保育園 43年の歴史に幕

 今月31日で43年の歴史に幕を閉じる小堅保育園(小林リサ園長)の閉園式が22日、鶴岡市の堅苔沢公民館で開かれた。保育園を運営する社会福祉法人「恵泉会」の後藤重好理事長や保育士、園児、保護者、堅苔沢地区民ら関係者合わせて約80人が出席し園舎に別れを告げた。4月から園舎は子育て支援施設「小堅わんぱくルーム」として新たなスタートを切る。

 小堅保育園は前身の小波渡公民館季節保育所を経て1981(昭和56)年に開設した。「海に一番近い保育園」として園舎は子どもたちの笑顔があふれたが、少子化の波で園児数は減少。卒園児は1人(2020年度)という時もあった。11年度から恵泉会が主体となって運営している。

 閉園式で小林園長は「海、川、山と自然に恵まれた環境の中で園児は生きる力を身に付けすくすくと成長した。これまで温かく見守り支援してくださった地区の方々に感謝したい」とあいさつ。卒園生を代表して佐藤夕季さん(鶴岡市三瀬)が園舎で過ごした楽しい思い出を振り返った。

 この後、今月7日に卒園した3人と在園児11人、小学生の児童10人が「小堅っ子のうた」と「波渡なすの歌」を披露した。

 園児11人は新年度から三瀬保育園や松原保育園などに通う。保育士は恵泉会が運営する鶴岡市内の保育園に移籍する。他地区の幼児や保護者が現園舎で交流を深める「小堅わんぱくルーム」は保育士が常駐して週3回、開設する予定。

堅苔沢地区に伝わる在来野菜「波渡なすの歌」を披露する園児たち
堅苔沢地区に伝わる在来野菜「波渡なすの歌」を披露する園児たち



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