2025年(令和7年) 3月26日(水)付紙面より
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冬期間、活動を休止していた酒田市ひらたタウンセンター内の喫茶店「カフェ・すまいる」による「すまいる歌声喫茶」が24日、同センターシアターOZで再開。待ちわびた愛好者が館内に歌声を響かせた。
カフェを運営する菅原順一さん(88)、律子さん(80)夫妻=砂越緑町=が中心となって2008年にスタートした「すまいる歌声喫茶」は毎回、100人前後が集まる人気イベント。高齢などを理由に菅原さん夫妻は22年11月に一線を退いて以降、運営スタッフ(芳賀隆代表)が毎年3―12月に開催している。
今年初めてとなったこの日は、同市の「岸洋子を歌いつぐ会」事務局長を務める元音楽教師の佐藤喜和子さん(新橋四丁目)のリード、ピアノ教室を主宰する菊池春さん(若浜町)の伴奏で、待ちかねた市民ら120人が県民歌「最上川」を皮切りに、季節に合わせ「どこかで春が」「北国の春」、旅立ちを歌った「いい日旅立ち」といった楽曲で歌声を響かせたほか、菊池さんが独奏を披露した。
客席を訪れた菅原順一さんは「この歌声喫茶も16年目。歌っている皆さんのすてきな笑顔を今年も見ることができてうれしい。楽しみながら盛り上げてもらえたら」と参加者を激励、希望者にはコーヒーを提供した。
芳賀代表によると、歌声喫茶は12月まで毎月第4月曜日午後1時半からシアターOZで開催。参加費は運営費用として1人300円(当日集金)。「歌いつぐ会」制作のオリジナル歌本は無料で貸し出す。