2025年(令和7年) 3月26日(水)付紙面より
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首都圏を中心に多発している「闇バイト」の危険性を周知するため、県警本部(山形市)は鶴岡市の鶴岡まちなかキネマの協力を得て、同館で上映する全ての映画作品に合わせて「闇バイトは犯罪」と呼び掛ける動画を流している。期間は4月11日(金)まで。
闇バイトは「楽で高額を稼げる」などをうたい文句にインターネット上で募集されており、特に若年層が気軽に応募して犯罪に巻き込まれるケースが多い。当初は犯罪に関わるつもりがなくても、免許証などの写しを相手に送ってしまい住所がばれて「家族に危害を加える」と脅され、やむなく強盗などに加担することになる。
県警本部によると、これまで「闇バイトに巻き込まれた」という相談が警察庁に多数寄せられており、このうち保護措置をとったのは今年2月中旬まで約250件に上るという。
こうした事態を受け、警察庁は闇バイトの危険性を周知する広報動画「実録!これがホントの『闇バイト』」を作成。同庁のホームページで公開しているほか、各都道府県の警察本部に配布し活用を呼び掛けている。動画は約30秒間で「SNSでの『高額報酬』『口座転売』などの募集を信じるな」「個人情報を握られ『犯罪組織の脅迫』から逃げられない」など、文字とイラストで強く訴えている。
県警本部は幅広い世代へ闇バイトの危険性を伝えようと、春休み期間中に映画館での動画上映を企画。打診を受けたまちキネが快諾した。同館は2シアター合わせて1日当たり10本前後が上映されており、各作品の前に広報動画が流れるようになっている。
鶴岡まちなかキネマの三浦新社長は「もともとまちキネは市民の熱意で存続してきた映画館。社会貢献の一環として動画の上映に協力した」と話している。また、県警本部生活安全企画課犯罪抑止対策担当調査官の今野奈緒美さんは「動画を上映してくれた映画館は今のところまちキネが県内で唯一。今後も幅広い地域で広報できるよう考えたい。特に高校や大学での活用を検討する」と述べた。