2025年(令和7年) 3月30日(日)付紙面より
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学校を核とした地域づくりで優れた活動を展開した団体を表彰する文部科学省の「令和6年度コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的推進」で文部科学大臣賞を受賞した遊佐町の遊佐中学校学校運営協議会(粕谷光治会長)と町地域学校協働活動本部(本部長・土門敦教育長)の受賞祝賀会が27日、遊佐町生涯学習センターで開かれ、関係者が喜びを分かち合った。
地域が学校運営に参画する「コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)」は、地域や保護者が学校運営の基本方針を承認したり、教職員の任用について意見を述べることができる制度。
同協議会では学校と地域が協働し、まちづくりを進めている同本部と連携。同本部が行う会合に中学生から「地域連絡員」として参加してもらうなど、生徒の地域活動への参加促進や中学生目線での地域課題解決につなげている。地域連絡員の活動で地域活動に参加する児童・生徒が増加。地域行事に生徒たちが企画を提案するなどの活動が高く評価され、今年2月に文部科学大臣表彰を受けた。本県では、同町のほか山形市の高楯中学校学校運営協議会・高楯地区地域学校協働活動ネットワークが受賞した。
この日の祝賀会には活動に関わった約60人が出席。粕谷会長が「受賞を機にこれまで以上に地域と子どもたちとの交流が多くなれば」、土門教育長が「受賞は先人たちがこれまでつないできた活動のたまもの」とそれぞれあいさつ。その後、那須栄一前教育長の音頭で乾杯し、喜びを分かち合った。