2025年(令和7年) 3月30日(日)付紙面より
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酒田市内の高校吹奏楽部が一堂に会して演奏を披露する「Welcomeコンサート2025」が28日、同市の希望ホールで開かれ、高校生たちが思いを込めた演奏を館内に響かせた。
酒田東、酒田西、酒田光陵、酒田南が出演。部員同士の交流を深め、小・中学生をはじめ市民に音楽の魅力を発信することで地域の音楽文化の醸成を図ろうと、庄内地区高校文化連盟吹奏楽専門部(飽海地区)が2019年から実施している恒例のコンサート。
この日は間もなく高校生となる中学3年生をはじめ多くの市民らが来場。演奏会は酒田西による華やかなファンファーレが特徴的なリチャード・ソーシード「雲に向かって!」で幕開け。酒田光陵は映画「天使にラブ・ソングを」で有名なポール・モーリアら「I Will Follow Him」、酒田東は感謝の気持ちを音に乗せたMISIA「アイノカタチ」、酒田南はラテンの軽快なリズムが手拍子を誘う大野雄二「サンバ・テンペラード」などを披露。ソロやスタンドプレイなど、個性豊かな演奏で会場を盛り上げた。このほか、酒田西・酒田東合同の合唱、酒田西、酒田光陵の弦楽班も友情出演し演奏を披露した。
4校の部長たちは「大会では互いにライバルとなるが、合同練習を通じてより良い音楽作り、大編成での演奏機会に恵まれた。合同演奏で地域の皆さんに音楽の楽しさを届けられたら」とあいさつ。最後は部員総勢約80人でジェームズ・スウェアリンジェン「ロマネスク」とアルフレッド・リード「吹奏楽のための第二組曲より第1楽章『ソン・モントゥーノ』第4楽章『パソ・ドブレ』」を演奏。大編成での生き生きとした音色に、客席からは惜しみない拍手が送られていた。