2025年(令和7年) 4月2日(水)付紙面より
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東北公益文科大学(酒田市、神田直弥学長)は31日、文部科学省「私立大学等改革総合支援事業」の全4タイプのうち3タイプで選定されたと発表した。これまで展開してきた取り組みが高く評価されたもので、10年連続の選定。3タイプ選定は北海道・東北地域では唯一。公益大では引き続き、全学的・組織的に改革に取り組んでいく。
文科省は、未来を支える人材を育む特色ある教育研究の推進、高度研究を実現する体制・環境の整備、地域社会への貢献など自らの強みや役割の明確化に向け、組織を挙げて改革に取り組む私立大学を重点的に支援する同事業を2013年度から展開。本年度は▽ソサエティ5・0の実現に向けた特色ある教育の展開(タイプ1)▽特色ある高度な研究の展開(タイプ2)▽地域社会への貢献(タイプ3)▽社会実装の推進(タイプ4)―を広く公募した。
これまでの成果などを基に選定した結果、公益大は研究や教育の質の向上、学修成果の可視化などの取り組みが高く評価され、タイプ4を除く3つで選定。タイプ1は855万円、タイプ2は2280万円、タイプ3は798万円の計3933万円の特別補助交付金を受けた。公益大によると、全4タイプ選定は6大学、3タイプは公益大を含め18大学という。過去5年連続で3タイプもしくは4タイプを続けて選定されたのは公益大を含め9大学のみという。同日に学内で会見した神田学長は「組織的に大学改革を進めてきた成果。2026年4月の公立化に向けた作業が進むが、フットワークを軽く、さらに魅力向上に努めていきたい」と話した。