2025年(令和7年) 4月2日(水)付紙面より
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鶴岡工業高校の高橋心愛(ここあ)選手(2年)=鶴岡一中出身=が先月行われた全国高校ウエートリフティング競技大会の女子49キロ級で「金メダル」を獲得した。準優勝した福岡県の選手とはわずか1キロの差。課題だったジャークで自己記録(82キロ)を4キロ更新し、トータルで逆転優勝を果たした。
高橋選手がウエートリフティングを始めたのは中学2年の時。それまではバスケットボールを楽しんでいたが、山形ドリームキッズで重量挙げと出合い「私に合っているかも」と本格的に練習に取り組んだ。その後、めきめきと力を付け全中・ウエート競技で優勝。鶴岡工業に進学して迷わずウエートリフティング部に入った。今は下半身の強化を課題に1日2時間の練習をこなす。
今大会には標準記録をクリアし上位にランキングする全国の強者13選手が出場。高橋選手はスナッチで65キロ(2位)、ジャークで86キロ(1位)を挙げトータル151キロで頂点に立った。
高橋選手は「大会当日は緊張しっぱなし。『優勝したい』という強い気持ちで臨んだが、ジャークで自己記録を更新した最高の瞬間でさえ記憶にないほど。あまりにも集中し過ぎていたみたい」と笑顔を見せる。
今後の目標は夏のインターハイで「優勝すること」。トータルで155キロをクリアし、今大会と合わせ2冠達成を目指す。妹の愛空(らら)選手(鶴岡一中2年)と末っ子の笑愛(にこ)選手(朝三小6年)もウエートリフティングの選手として活躍する「ウエート三姉妹」。今大会では「みんなで応援しているよ」と妹からLINEが届き励みになったという。
高校を卒業してもウエートリフティングは「もちろん続ける」ときっぱり。将来の大きな夢は2032年にオーストラリア・ブリスベンで開かれるオリンピックに出ることだ。