2025年(令和7年) 4月9日(水)付紙面より
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「酒田日和山桜まつり」が開かれている日和山公園で7日、酒田市が桜(ソメイヨシノ)の開花を発表した。平年並みで、昨年と同じ開花日となった。同日夜から基準木が立つ公園内の六角灯台を桜色にライトアップ。池にある千石船もライトアップし、まつりを盛り上げている。
山形地方気象台酒田観測所の無人化に伴い、2015年から市が同公園内に「基準木」を定めて観測している。この日は心地よい青空が広がる中、土井勝整備課長が午後2時ごろ、基準木3本のうち「No.3」と呼ばれている木で開花を確認、宣言した。
土井課長は「ようやく暖かい春が来たと実感している。本年度1回目のクルーズ船寄港とタイミングが重なり、華やかにまつりがにぎわうことを期待している。一人一人がマナーを守り、多くの人に桜を楽しんでもらえたら」と話した。
同公園と周辺部にはソメイヨシノを中心にシダレザクラやサトザクラなど計約400本の桜が立ち、市整備課は12日ごろに満開、見頃を迎えると予想しているという。桜まつりは15日(火)まで。期間中は約30店の露店が公園内で営業、12日(土)午後には酒田北前太鼓、13日(日)午後には消防音楽隊のステージが行われる予定。
開花宣言を受け、日和山公園に立つ六角灯台(県指定有形文化財)では7日夜から桜色のライトアップが始まった。
同公園には現在、周辺部も含めソメイヨシノを中心に約400本の桜がある。今年は今月4日に「酒田日和山桜まつり」が開幕し、同日から行われている約130本のぼんぼりや千石船のライトアップとともに現存する木造灯台としては最古といわれる姿を桜色に染め上げている。
会社帰りに訪れた女性3人のグループは「桜が満開になり混み合う前に雰囲気を味わおうと訪れた。出店を見るだけでもテンションが上がって楽しい」などと話していた。
六角灯台のライトアップは15日(火)まで。時間は日没から午後9時まで行われる。