2025年(令和7年) 4月9日(水)付紙面より
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酒田市中心部を華やかに彩る酒田まつり(5月19―21日)の実行委員会代表者会議(議長・加藤聡酒田商工会議所会頭)の会合が7日、市役所で行われ、今年の事業計画などを決めた。ディズニースペシャルパレードの関係で昨年は大通り緑地前に移したメイン会場を国道112号・旧マリーン5清水屋前に戻し、式台の儀、酒田時代行列、酒田花魁(おいらん)道中といった本祭り(20日)のイベントを一帯の路上で繰り広げる。
酒田まつりの前身・山王祭は、江戸時代初期の1609年に始まった上・下山王社(日枝神社)の例大祭。1976年10月に発生した酒田大火からの復興記念式が79年の祭りに合わせて行われ、この年から全市民の祭りにしようと「酒田まつり」と称するようになった。
この日は実行委員会(実行委員長・上林直樹酒田きやり保存会長)を構成する市や酒田商工会議所、酒田観光物産協会、酒田青年会議所(JC)、両神社の代表者らが出席。事業計画によると、5月15日(木)に神宿開き、安全祈願祭を実施。酒田JC(渡會雄理事長)と地元の高校生が企画・運営する同19日(月)の宵祭りはメイン会場で午後5時から。翌20日(火)の本祭りは正午から式台の儀を行い、午後1時に渡御行列が出発。同1時半から酒田の通史を広く紹介する「酒田時代行列」を繰り広げ、学校・企業などによる山車行列と共に中心部を練り歩く。子どもの健やかな成長を祈る「獅子パックン」もある。
恒例となった花魁道中は午後3時半からで、今年はタレント・モデルとして活躍する同市出身の堀みづきさん(酒田ふるさと観光大使)が花魁「はまなす太夫」に扮(ふん)する。本祭りの各イベントを間近で楽しめる有料席は旧清水屋前、てとて前の2カ所に設置。最前列3500円、2列目2500円で4月15日(火)から山王くらぶ(日吉町二丁目)で販売する。
今年の神宿は上が山王堂稲荷神社(新井田町)、下が家坂亭(船場町一丁目)。上林実行委員長は「連綿と続く祭りの歴史を若い世代から広く知ってもらい、酒田を出ていった若者らが『参加したい』と5月20日に帰ってくるような祭りにしていきたい」と話した。酒田まつり全体に関する問い合わせは酒田観光物産協会=電0234(24)2233=へ。