2025年(令和7年) 3月27日(木)付紙面より
ツイート
三川町横山に県の「庄内地区動物愛護センター」が開設される。けがをした犬猫を保護したり、里親を探すことが大きな目的。4月の開所式を経て運用をスタートする。
建物は鉄筋コンクリート平屋建てで、広さは約122平方メートル。施設内には犬と猫の収容室、譲渡会に使う多目的室、「ドッグバス」を備えた作業室を配置した。防音・防臭に配慮し内壁には吸音素材のボードを使用。窓はペアガラスの2重サッシにした。
収容は犬6頭と猫26頭。迷子犬やけがをした犬猫の保護、新しい飼い主探しに向けたマッチング、譲渡前講習会を開き、動物愛護の普及啓発を図る。譲渡前講習会は飼い主としての必要なルールやマナーについて研修する。
施設では致死処分はしない。家庭で飼えなくなったなどとして引き受ける施設ではない。職員は常駐せず一般の人は譲渡前講習会やマッチングの時に入れる。老朽化した酒田市浜中の庄内地区動物管理センターを新築移転する形で機能を強化する。
庄内地区動物管理センターの譲渡実績(2022―24年度の3カ年)は犬8頭、猫65頭。現在同センターでは、けがをした猫4頭を保護している。
新センターの場所は県庄内総合支庁から南側へ約300メートルの所に位置する。来月13日(日)に開所式を行い関係者のほか、一般を対象にした内覧会を予定する。一般内覧会の事前申し込みの必要はない。時間は午後2時から4時まで。当日、施設内に犬猫はいない。
新センターで行う譲渡前講習会の開催日(上半期)は5月16日、6月20日、7月18日、8月15日、9月19日のいずれも金曜日で時間は午後1時半から1時間程度。
参加希望者は庄内保健所=電0235(66)4748=へ申し込む。
2025年(令和7年) 3月27日(木)付紙面より
ツイート
鶴岡市の桜の名所・鶴岡公園で夜桜を演出する花見ぼんぼりの設置が25日に始まった。市都市計画課公園緑地係によると「今後の天候にもよるが、開花は4月8日ごろを予想している」という。
ぼんぼりは鶴岡商工会議所が地元企業の協賛で桜の開花期に合わせ毎年設置している。今年は協賛企業名や「桜まつり」などの文字が入ったぼんぼり計148基を設置。
作業初日の25日は公園北側の致道館高校前付近から西側にかけ、委託を受けた市内の建設会社の作業員3人が作業を進めた。ぼんぼりと約3メートルの支柱をくぎやワイヤで固定し、1本ずつ地面に差した。設置作業は27日まで行われる。
ぼんぼりは来月4日の試験点灯を経て、開花宣言に合わせて点灯する。点灯時間は午後5時半から同9時までで、期間は開花から2週間程度を予定している。
開花宣言に合わせて同公園内の護国神社前庭で桜のライトアップが行われるほか、4月13日(日)には荘内神社境内で恒例の花見茶会が行われる。時間は午前11時から午後3時。参加費は700円。露店は4月4日ごろから20日まで公園内に並ぶ予定。
2025年(令和7年) 3月27日(木)付紙面より
ツイート
外務省の「高校生講座」が24日、鶴岡市の羽黒高校(加藤和司校長)で開かれた。中南米局中米カリブ課課長補佐の大石広行さん(37)が外務省の役割を紹介した。
高校生を対象に国際情勢や外交政策について理解と関心を持ってもらおうと同省が1997年度から全国の高校に海外勤務の経験を持つ職員を派遣し講座を行っている。毎年、各都道府県の教育委員会を通して募集し、国際交流や外国語教育に熱心な希望校を選び本年度は90校が対象となった。
この日は特進コースと国際コースの1、2年生合わせて41人が参加。大石さんが入省したいきさつや仕事内容、尖閣諸島と排他的経済水域(EEZ)について説明した。
その中で大石さんは「中国に対して抗議を続けているが、尖閣諸島は日本の領土。島と領海は守らなければならない」とし、外務省の職員として大切なのは「日本(国民)のために思う熱い心とコミュニケーション能力。私は上海やシカゴの留学を通して生きる力を養うことができた」と伝えた。
講座を終え、女子生徒からの「何カ国話せて、どんな国に行きましたか」という質問に大石さんは「私が話せるのは英語と中国語。これまでアメリカ、タイ、ベトナム、マレーシア、ドバイに行って仕事をした。外務省ではロシア語とはまた違うウクライナ語を専門的に話せる世界各国に特化した職員も養成している」と答えた。
2025年(令和7年) 3月27日(木)付紙面より
ツイート
酒田商工会議所(加藤聡会頭)主催の「新入社員セミナー」が24、25の両日、酒田市の酒田まちなかホールで開かれ、今春から新社会人となる新入社員らがビジネスマナーやコミュニケーションの取り方などを学んだ。
新入社員から社会人としての心構えや基本的なビジネスマナー、仕事の進め方、チームワークと人間関係の構築など職場で求められる行動について学んでもらおうと、毎年この時期に開いている。今回は16事業所から10―20代の男女42人が参加。米沢市国際交流協会長で人材育成アカデミー「ローズレーン」代表の黒田三佳さんを講師に、24日は基本的なマナー、25日にはより実践的なビジネスシーンの対応などに取り組んだ。
このうち、25日には名刺交換や他社訪問、面談時においてのマナーについて学び、黒田さんは「名刺交換は最初の印象を決める大事なポイント。受け取った名刺は相手自身と思い丁寧に扱って」と。また、「分からないということは全く恥ずかしいことではない。どんなことでも積極的に質問と確認を行って」などとアドバイスした。
ニシムラ(酒田市中町一丁目)に今春入社する長南希優(きひろ)さん(18)は「メールの送り方など、研修で学んだことを仕事で習慣化させ、あいさつや話し方も相手から見られるということを意識して取り組みたい」と話した。