2023年(令和5年) 11月07日(火)付紙面より
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庄内藩校致道館の教育精神や伝統文化を継承している鶴岡市の致道館文化振興会議(会長・橋本政之荘内日報社社長)主催「第26回論語書道展」の表彰式が5日、同市中央公民館で行われ、入賞した児童生徒に賞状と記念品が贈られた。
今回は同市内の小学校21校の小学4―6年生から480点、中学校10校の1―3年生から111点の計591点の出品があり、鶴岡書道会(山本良伸会長)の協力で学年ごとに審査。全体で特別賞11点、金賞52点、銀賞81点、銅賞98点の入賞作品を決めた。
市民ホールで行われた表彰式には、入賞者のうち約70人と保護者ら合わせて約150人が出席。同振興会議の橋本会長から特別賞全員と各賞の学年代表などに賞状が手渡された。
橋本会長は「今回も特別賞の作品は藩校致道館内に展示を計画している。藩校の『致道館』を冠した中高一貫校の県立致道館中学・致道館高校が来春開校し、藩校の教育精神の啓発に向け、皆さんのさらなる支援で振興会議の活動充実を図っていきたい」とあいさつ。来賓の布川敦市教育長は「一字一字に心を込めた素晴らしい作品ばかりで、とても感心した」、酒井忠順致道博物館長は「致道館の名は、論語の『学んでもってその道を致す』から来ている。皆さんもいろんなことに挑戦して好きな道を選び、進んでほしい」と祝辞を述べた。鶴岡書道会の山本会長は講評を兼ねて、小学生の楷書では文字の間隔が均等になるように書き、中学生の草書は筆の流れと勢いを大切に頭の中の紙に一度しっかりとイメージを描いた上で実際に紙に書くなど上達のポイントを解説した。
2023年(令和5年) 11月07日(火)付紙面より
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鶴岡市出身の絵本作家・つちだよしはる(土田義晴)さんを招いたワークショップが4日、鶴岡市立図書館で行われた。市内の親子が参加し、つちださんと一緒に絵描きを楽しんだ。
つちださんは1957年生まれ。日本大学芸術学部卒。心温かさが伝わる作風が人気で絵本のほか挿絵作家として活躍している。
ワークショップは、子どもたちの豊かな創作力を育もうと市立図書館がつちださんを講師に招いた。この日は午前と午後の部に合わせて約30人の親子が参加。つちださんから基本的な描き方を教わりながら、陶芸に使う専用の絵の具で小皿にウサギやクマ、リスなど思い思いの絵を描いた。
それぞれの親子につちださんが回ってアドバイス。お手本を示すと子どもたちは「すごーい」と筆の使い方をじっと見つめていた。
市立図書館では先月24日から今月5日まで、つちだよしはるさんの「絵本原画展」(28作品)が開かれ子どもたちを楽しませた。
2023年(令和5年) 11月05日(日)付紙面より
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鶴岡市の藤島歴史公園Hisu花(ヒスカ)で3日夜、庄内最大級のイルミネーションの点灯が始まった。約15万球のLEDが「藤の棚」などに飾られ、歴史公園を彩っている。
2016年から行われ、現在はイルミネーションを通じて地域を元気にしようとHisu花ワークショップ(井上夏代表)が主催している。藤棚やアーチに赤、青、黄、緑、白など色とりどりの電球を取り付け、冬の公園を暖かく演出。例年、期間中は家族連れになど大勢の人たちが訪れている。
初日は午後5時から点灯セレモニーが行われ、井上代表やメンバーが「5、4、3、2、1」と声を合わせてカウントダウン。午後5時20分ジャスト、一斉に電球の光がともった。近くの東田川文化記念館ではプロジェクションマッピングもあり、文化記念館の壁に光の映像を投影した。
セレモニーの中で井上代表は「いつも初日の点灯式は雨なのに今年は晴れてくれた。魅力ある藤島をつくり子どもたちが大人になっても『ここに住みたい』と思えるようにすることが私たちの願い。皆さん、一度限りでなく何度でもHisu花に来てイルミネーションを楽しんでください」とあいさつした。
イルミネーションの点灯は来年1月8日まで。時間は午後4時半から同9時半。期間中は近くの東田川文化記念館をライトアップする。公園内には県立庄内農業高校の生徒が考えた人気アニメ「となりのトトロ」のワンシーンをイメージした「映えスポット」も設けている。問い合わせは事務局の市藤島庁舎総務企画課=電0235(64)5813=へ。