2023年(令和5年) 10月17日(火)付紙面より
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漂着ごみ問題の解決に取り組む「美しいやまがたの海プラットフォーム」(代表・小谷卓鶴岡高専名誉教授)主催の海岸美化運動「クリーンアップin湯野浜」が15日、鶴岡市の湯野浜海岸で行われた。地元企業や団体関係者、一般市民などが参加し、海岸に漂着したごみを拾い集めた。
同団体は、NPOやボランティア団体、大学など教育機関、漁業団体、企業、国、県、海岸を有する自治体がメンバーとなり、漂着ごみ問題の解決に向けて内陸地域を含む県内全域へ情報発信するとともに、関連団体と連携して情報交換会や河川・海の清掃活動などイベントを実施しており、2011年度から県が策定した“美しいやまがたの海づくりプラン”を基にした普及啓発事業の推進母体として活動している。
庄内地区では酒田市の最上川河口付近や湯野浜海岸で年に各1回のクリーン作戦を実施している。今回は鶴岡「小さな親切」の会に加盟している地元企業の関係者や家族、一般市民など250人余りが参加した。
この日は午前7時に開会式が行われ、小谷代表が「漂着物が湯野浜をはじめ庄内各地の海岸に打ち上げられる状況が続いている。皆さんの協力で『裸足で歩ける海岸』の実現を目指したい」とあいさつした。
その後、市立湯野浜小学校の西側付近を中心に、ごみ袋とごみ収集用のトングを手にした参加者が海岸で約1時間にわたりごみ拾いを行った。ロープや網、ブイなど漁業用具が多く見られたほか、ポリタンクやバーベキュー用の鉄製こんろ、ペットボトルなども落ちていた。
6歳の長男と一緒に参加した鶴岡市の30代女性は「少し寒いけど、地元民なので海岸がきれいになると気持ちいいです」と笑顔で話していた。
2023年(令和5年) 10月15日(日)付紙面より
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地域を支える農林水産業や商工業が集結した「食と緑と技の祭典―つるおか大産業まつり」が14日、鶴岡市の小真木原公園で始まった。初日は出来秋を祝うような好天に恵まれ、家族連れなど大勢の市民が繰り出し、買い出しやものづくり体験などを楽しんだ。15日まで2日間の開催。
庄内森とみどりのフェスティバルとの同時開催。旬の農林水産物の直売、交流都市関連の北海道木古内町と名寄市の物産展、各種飲食の販売、鶴岡の「ものづくり力」をアピールする工業製品の展示・体験など計約110団体が参加した。
14日は開場の午前10時を前に人出であふれた。新米の「つや姫」「はえぬき」、庄内柿、リンゴ、ブドウ、マイタケ、赤カブ、大根、ズワイガニやハタハタ、スルメイカ、アオリイカ、口細ガレイなどの産直エリアでは、両手に持った袋いっぱいに産品を買い求める市民の姿が多くあった。
朝暘武道館の「ものづくりエリア」には地元の高校・高専など教育機関も含め約40の企業・団体が出展し、子どもたちも楽しめる各種体験コーナーを設置。地元の企業の技術力に触れながら工作に熱中していた。
主催する実行委員会は2日間で2―3万人の来場を見込んでいる。15日も午前10時から午後3時まで開催される。
2023年(令和5年) 10月15日(日)付紙面より
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東北農政局は14日、本年産水稲の作付面積と9月25日現在における予想収穫量を発表した。本県の予想収量(10アール当たり)は589キロ(前年同期比5キロ減)、庄内は584キロ(同13キロ減)となる見込み。県全体の作況指数は100、庄内は99といずれも「平年並み」となっている。
県内の水田320地点を対象に調査を行った。県全体の作付面積は6万7400ヘクタールで前年比500ヘクタールの減。主食用作付面積は5万2400ヘクタールで前年比300ヘクタールの減少が見込まれる。
先月25日現在の作柄について同局は「5、6月の高温や日照不足の影響で全もみ数が平年と比べて少なくなったが、出穂期以降の高温により登熟が順調に進んだ」とした一方、「全体的に白未熟粒が散見される」と説明した。主食用作付面積に10アール当たりの予想収量を乗じた予想収穫量(主食用)は30万8600トンで、前年比4400トンの減少が見込まれる。
庄内以外の県内各地域の予想収量は村山618キロ(前年同期比8キロ増)、置賜594キロ(同9キロ増)、最上556キロ(同17キロ減)。