2024年11月28日 木曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2023年(令和5年) 06月11日(日)付紙面より

ツイート

夏へ 湧水に注目 里の名水・やまがた百選PR 県内の湧水巡り楽しんで

 県内で地域の人たちに育まれてきた良質な水質と水量をたたえている湧水。県は「里の名水・やまがた百選」として県内外に広くPRしている。庄内からは昨年度4カ所を認定、計25カ所となった。これから暑い夏を迎え、清々しい湧水に注目が集まりそうだ。

 「里の名水・やまがた百選」は、2015年度に設けた。良好な水質と水量があり、多くの人たちに親しまれていることが基準。15年度の13カ所を皮切りに16年度10カ所、17年度10カ所、18年度11カ所、19年度9カ所、20年度7カ所、21年度6カ所、22年度5カ所の合わせて71カ所を有識者7人による選考委員会が選定した。

 県水大気環境課は「湧水地として選定された県内71カ所を紹介した冊子を2000部作成し県内各市町村に配布した。県のホームページからダウンロードできるので湧水巡りを楽しんでもらえれば」と話す。

 庄内で昨年度追加されたのは▽岩清水(鶴岡市湯田川)▽お不動様の清水(鶴岡市加茂)▽地蔵清水(鶴岡市砂川)▽瑠璃の水(酒田市總光寺沢)。このうち地蔵信仰が厚い鶴岡市砂川地区の地蔵堂にある「地蔵清水」は、苔むした岩の下から湧き出ている。約40年前、この地で地蔵様が発見され地元有志が1988年に地蔵堂を建立。お堂の中に地蔵様を祭った。辺りは木々に囲まれた清々しい環境で、訪れた人たちが湧き出た水に親しんでいる。

 加茂地区の新屋敷にある「お不動様の清水」は、かつて街道の休憩所として旅人が清水でのどを潤していたと伝えられる。地区ではお盆の3日間、夜明け前にこの清水をくんで仏前に供える風習があり、今でも続けられている。

 「令和四年度里の名水・やまがた百選」の冊子は、フルカラー77ページ。村山25、最上10、置賜11、庄内25カ所の湧水地の写真とマップを付けて分かりやすく紹介している。「里の名水やまがた百選」とネット検索すると画面に表示される。一部動画も配信している。

鶴岡市加茂地区にある「お不動様の清水」の全景
鶴岡市加茂地区にある「お不動様の清水」の全景


2023年(令和5年) 06月11日(日)付紙面より

ツイート

身近なもので造形遊び 矢生さん「教えない教育も大事」 放課後クラブ指導者ら研修

 絵本作家で、こども環境デザイン研究所(埼玉県越谷市)の矢生秀仁(やおいひでひと)所長(39)を講師に招いた「庄内地区放課後子ども総合プラン指導者研修会」が9日、三川町の子育て交流施設テオトルで開かれた。

 放課後に子どもたちを受け入れて活動を進めている関係者を対象に、育成支援に必要な専門知識と技術について研修してもらおうと県教育委員会が企画した。

 この日は庄内各市町の放課後児童クラブのスタッフや保育園の保育士ら合わせて約150人が参加。「子どもの遊びと環境づくり?わたしたちにできること」をテーマに、身近なものを使って簡単にできる造形遊びについて学んだ。

 矢生所長は新聞紙を丸めて「恐竜」や「かご」「帽子」などの造形物を作る楽しさを伝えたほか、参加者からの「子どもたちが楽しく活動できているか気にしている」「保護者が求める放課後活動とは、と日頃考えている」といった質問にも丁寧に答えた。

 矢生所長は「教えない教育も大事なこと。『ここが違うんだ』『ここをこうすればいいのか』と子どもたちに考えさせて気付かせることが大切」とアドバイスを送った。

 午後からは矢生所長が「子どもの育ちと学びの環境を考える」と題して講演した。

色紙を使って造形遊びを紹介する矢生所長
色紙を使って造形遊びを紹介する矢生所長


2023年(令和5年) 06月11日(日)付紙面より

ツイート

車の解体に熱中 鶴岡 発明クラブの子どもたち

 鶴岡少年少女発明クラブ(新野文俊会長)の「自動車解体体験」が10日、鶴岡市寺田の県自動車販売店リサイクルセンター庄内事業所工場で行われた。

 体験を通して「モノ」の仕組みについて関心を持ってもらおうと同センター庄内事業所の協力を得て企画した。

 この日は鶴岡と三川少年少女発明クラブに通う小学3年生から中学3年まで合わせて28人が参加。工具を使って廃車となった軽自動車4台の解体に取り組んだ。

 子どもたちはドライバーやレンチを巧みに使いこなしながら「外れた」と楽しそう。バンパー、ヘッドライト、テールライト、ハンドルなどを次々と取り外した。

 参加した三川町押切小の小泉峻一君(5年)は「とても楽しい。車の部品がどんなふうに付いているか勉強になった」と熱心に作業を進めていた。

 発明クラブのスタッフは「工具の使い方を学ぶことも大切な活動の一つ。これまで取り外した車のワイパーで水槽洗いに再利用した子もいた。体験を通して子どもたちの豊かな想像力を育みたい」と話していた。

軽自動車の解体に取り組む発明クラブの小学生
軽自動車の解体に取り組む発明クラブの小学生



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field