2023年(令和5年) 06月07日(水)付紙面より
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庄内産アンデスメロンの初競りが6日、三川町の公設庄内青果物地方卸売市場・丸果庄内青果(佐藤玲子社長)で行われた。生産農家は「5月の日照時間が短く、例年より小ぶり傾向」と話すが糖度は16度と高め。甘くておいしいメロンに仕上がった。
昨年より3日早い初競りとなったこの日は三川町成田新田の成沢英雄さん(73)のハウス物10ケース(1ケース5キロ)が入荷。約30人が初物を求めて集まり、3L4玉が5万円、2L5玉が1万円で競り落とされた。
最高値で競り落とした「総合食品もり」(庄内町)の森保一さん(69)は「農家の人には品質の良いものをいつも期待している。初物を神棚に飾り、今年の商売繁盛を願いたい」と笑顔を見せた。
成沢さんは「今はまだ小ぶりだが今後はもっと大きくなっていく。ほかの産地に負けないよう品質の良いメロンを育てていきたい」と話した。
丸果によると、出荷のピークはハウス物が今月下旬ごろで、露地物が来月中―下旬ごろという。
2023年(令和5年) 06月06日(火)付紙面より
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庄内三大祭りの最後を飾る鶴岡市大山の「大山犬祭り」が5日、地区で行われた。高さ約5メートル、重さ約4トンのからぐり山車や「仮女房」が繰り出しJR大山駅前から椙尾神社まで練り歩いた。沿道には多くの見物客が詰めかけ「メッケ犬伝説」として地区に伝わる伝統の祭りを楽しんだ。
2020年のコロナ禍以降、祭りのメインを彩るパレードを中止、または縮小してきたが大山自治会や大山観光協会、出羽商工会で組織する実行委員会が4年ぶりに通常の祭りに戻した。今年の頭屋は、上頭が菱津(頭主・佐藤嘉博菱津町内会長)、下頭は下川中(頭主・本間順二下川中住民会長)、大山頭は殿町(頭主・上田隆雄殿町町内会長)が務めた。
パレードは午前11時半にJR大山駅を出発。「高館」と「尾浦」と呼ぶからぐり山車を中心に子どもたちの犬みこしや奴(やっこ)振りなど合わせて約700人がにぎやかに練り歩き祭りムードを盛り上げた。
大通りには露店も軒を連ねて復活。沿道には幼児を連れた家族連れや「犬祭り」にあやかって愛犬を抱いた人たちの姿も多く見られた。
パレードの見物客は「いい天気で最高のお祭り日和。子どもたちのはしゃぐ姿を見ているだけで明るい気持ちになる」と笑顔を見せていた。
「大山犬祭り」は馬町に鎮座する椙尾神社(宮野直生宮司)の例大祭。その昔、村人を苦しめていた大蛇を「メッケ犬」が退治した伝説に由来する。
2023年(令和5年) 06月06日(火)付紙面より
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往時のにぎわいを―。酒田市の中通り商店街で4日朝、「さかた北前朝市」がスタートした。かつては盛んに行われていた「酒田の朝市」を復活させ、中心市街地のにぎわい創出につなげようと、実行委員会(高橋剛会長、事務局・元気インターナショナル)が企画し5年目の取り組み。農海産物、庄内地域の食材を使った加工品が並び、初回から大勢の市民が訪れて買い求めていた。今後は11月まで毎月第1日曜の朝に開催する。
1976年に発生した酒田大火以前は、同市中町二丁目を南北に走る通称・柳小路周辺で朝市が盛んに行われ、大勢の市民でにぎわった。大火後に途絶えたため、この朝市を復活させて中心市街地のにぎわいにつなげようと、実行委員会が、同市の中町にぎわい協議会(会長・加藤聡酒田商工会議所会頭)と共に2019年から企画・運営。昨年までは新型コロナウイルス感染症対策として出入り口で検温と消毒を実施してきたが、感染法上の位置付けが引き下げられたことに伴って全廃した。
この日は、中通り商店街の2ブロックを通行止めにし午前7時にスタート。新鮮な野菜、焼きたてのパン、菓子、レトルト商品などとともに、「『北前』をうたっているのに海産物がないのは違和感があった」(高橋会長)と導入した冷蔵移動販売車による魚介類の販売も。約20店舗がずらりと並んだ他、既存の13店舗も開店を早めて参加した。
朝方までの雨も上がって時折日が差す中、訪れた市民は早速、店主と会話を楽しみながら品定め。中には早々に売り切れになる店もあるなど、出だしは好評だった。高橋会長は「5年目となり、事務局体制を一新した。品数を確保するなど出店のレベル向上を図りながら、『おもしろさ』を強化していきたい」と話した。
今後、東北公益文科大学や市内高校の生徒・学生からも参加してもらい、子ども向けイベントなども企画するという。次回は7月2日午前7時から。問い合わせは元気インターナショナル=電0234(25)3100=へ。