2023年(令和5年) 06月06日(火)付紙面より
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JA鶴岡(佐藤茂一組合長)のネットメロン初出荷式が5日、鶴岡市のJA鶴岡西郷選果場で行われた。ハウス栽培のアンデスメロン447ケース(約2・2トン)が関東や東北の市場に出荷された。
同JA園芸特産課によると、今年はネットメロン専門部会の172人が111ヘクタールに作付けした。出荷は約55万ケース、販売総額は12億円を目指す。品種別の内訳はアンデス33万ケース、鶴姫(青肉)5万ケース、鶴姫レッド(赤肉)17万ケース。今年の出来は春先以降の天候に恵まれ、玉の肥大など生育は順調。初出荷のアンデスの糖度は16・5度と高かった。
初出荷式には同JAなど関係者40人余りが出席。神事で安全輸送などを願った後、メロンを積んだトラックを送り出した。初出荷のアンデスを栽培した本間卓さん(47)=鶴岡市千安京田=は「生産者の真心が込められたメロンを多くの人に食べてもらいたい。肥料などの高騰で厳しい状況だが、コロナの影響も薄れてきており販売数の増加に期待したい」と話していた。
同JAによると今月末にハウス栽培がピークを迎え、次第に地元の量販店にも流通するという。
2023年(令和5年) 06月04日(日)付紙面より
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サクランボの収穫シーズンを迎え、鶴岡市のくしびき観光果樹園紹介所が2日、同市西荒屋の産直あぐり内で今年も開所した。同所で開所式が行われるとともに、買い物客などへ櫛引産の紅さやかや缶バッジなどを配布し、観光さくらんぼ園をPRした。
紹介所は、「フルーツタウンくしびき」の地域特性を生かし、観光客誘致を図ろうと櫛引観光協会(安野良明会長)が設置している。6月のサクランボを皮切りに、ブドウやリンゴ、ナシなど櫛引地域の観光果樹園の紹介を一手に引き受ける。
開所式には安野会長や同産直の鈴木光秀代表取締役などが出席。安野会長が「ここ数年はコロナ禍で櫛引地域の果樹園も厳しい状況にあったが、ようやく人が動き出した。フルーツタウンとしてますます地域を盛り上げ、多くの人から観光果樹園を利用してもらいたい」とあいさつした。
来賓祝辞の後、地元の櫛引南部保育園(五十嵐真由美園長、園児43人)の年長組11人がさくらんぼ体操やかわいらしいダンスを披露した。足を止めた買い物客に早生種の紅さやかや同協会イメージキャラクター「みのりん&たわわん」が描かれた缶バッジ、ポストカードなどを観光協会職員がプレゼントし、観光果樹園をPRした。
開所式後は園児たちが近くのフルーツハウス鈴木を訪問し、紅さやかのもぎ取りを体験。園児たちは真っ赤なサクランボに目を輝かせ、背を伸ばして実をもぎ取っていた。佐藤湊斗君(6)は「ちょっとすっぱいけどおいしい。たくさん食べたよ」と笑顔を見せていた。
櫛引地域では今年、果樹園5カ所でサクランボ狩りができ、いずれも3日に開園した。今月中旬には主力品種の佐藤錦が収穫時期を迎えるという。
2023年(令和5年) 06月04日(日)付紙面より
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鶴岡市日枝に鎮座する上山王日枝神社(加藤完治宮司)の例大祭が3日、同神社で行われ、女性砲術隊「桜会」を含む荘内藩荻野流砲術隊(池田幹夫大隊長、隊員24人)が火縄銃の演武を繰り広げた。
同神社は585年に創建され、1699年に酒井忠真公が本殿を建て替えた記録が残されている。1986年、社殿の銅板葺き替え工事の際、屋根裏から旧庄内藩酒井家が日枝神社に奉納した8丁の火縄銃が見つかった。これを契機に2008年の例大祭から火縄銃の演武を奉納している。
この日は本殿で神事を行った後、砲術隊が火縄銃を持ち「立ち放ち」「膝放ち」「腰放ち」という演武を披露。境内には「ドン、ドン」と迫力のある音が響き、集まった見物客を楽しませた。見守った市民は「火縄銃の音が体の芯まで伝わり厄が払われた気がする」と話していた。
今年の「郷方当屋」は柳田の小池由智さん、「町方当屋」は新町の佐藤健さんが務めた。夜には社殿で来年の当屋に引き継ぐ「神宿引継ぎ」が行われた。